日本人は知らない…「スイスの富裕層」が「債券投資」を好む2つの理由

渡邊 一慶 プロフィール

債券が教える「インカムゲイン」の大切さ

投資の利益には、売却益を意味するキャピタルゲインと、配当収入を意味するインカムゲインの2種類があります。

・キャピタルゲイン(売却益)
・インカムゲイン(配当収入)

株式は株価の上昇に期待して投資をするので、キャピタルゲインを狙っています。一方、債券は安定した利息収入に期待をして投資をするので、インカムゲインを狙っています。

では、キャピタルゲインとインカムゲイン、どちらが確実性が高いでしょうか。
株式の売買タイミングは、人によって異なります。いつどこで利益確定をするのかによって、キャピタルゲインの金額も異なってきます。そのため、同じ株式を保有していたとしても、儲かっている人もいれば損をしている人もいるはずです。

 

一方、債券の利息収入であるインカムゲインはどうでしょうか? 

基本的な債券は、債券を発行するときに利率が決まっていることが多く、このような債券を固定利付債券と言います。債券のなかには、物価の上昇に合わせて利率が変動する変動利付債券も存在しますが、最低の利率は保証されています。

そのため、同じ債券を保有していた場合、インカムゲインは全員共通です。売却のタイミングを気にしなければ利益を得ることができない株式に比べ、満期まで保有をしているだけで、安定した利息収入を得ることができるのが債券投資のメリットです。

確実に計算できるインカムゲインを積み上げていくことが、富裕層への近道かもしれません。

債券投資は、富裕層だけに人気なのではなく、じつは私たちに身近な存在である年金基金や生命保険会社も取り入れています。

投資効率だけを考えれば、債券に投資をするよりも、株式へ投資をするほうが期待リターンは高いです。しかし、債券のリターンは確定していて、株式のリターンは未確定であるということを思い出してください。

もしも、年金を受給するときや保険金を請求するとき、株価が大暴落をしていたら……せっかく年金や保険料を納めても、将来確実に受け取れなかったら意味がありません。

そのため、年金基金や生命保険会社などの機関投資家は、株式だけで運用をせずに、必ず債券投資を取り入れているのです。

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