日本人は知らない…「スイスの富裕層」が「債券投資」を好む2つの理由

日本人は投資といえば、まず株式投資をイメージしがちだが、ひとことで投資といっても、さまざまな金融商品へ投資をすることが可能だ。
今回は、投資の代表的な商品でもある株式と債券について、両者の違いやそのリスク、富裕層が債券投資を好む理由まで、スイスのUBS銀行で富裕層顧客の資産管理を担当し、『定期預金しか知りませんが、私、本当にお金持ちになれるんですか?』の著書もある、渡邊一慶氏が解説する。

株式と債券の違いとは?

株式も債券も、資金調達を目的として発行されます。お金を必要としている企業などが、株式や債券を発行し、投資家から資金を調達します。投資家から集めたお金で設備投資などをおこない、事業規模を拡大させていくのです。

株式と債券の違いを簡単に説明すると、株式は出資であり、債券は一時的にお金を貸している状態ということです。出資とお金を一時的に貸している状態がどう違うのか……それは、バランスシートで考えると簡単に理解できます。

バランスシートとは、貸借対照表と呼ばれていて、決算日における会社の財政状態を表します。構成要素はたったの3つしかなく、資産・負債・純資産の項目で構成されています。左側に会社が保有している資産を記入し、右側に負債と純資産を記入します。

 

負債とは、返済が必要なお金のことで、純資産とは返済が不要なお金のことです。返済が必要な負債のことを他人資本、返済が不要な純資産のことを自己資本と呼ぶこともあります。

そのため、バランスシートを見ると、持っている資産を「他人のお金で買ったのか? それとも自分のお金で買ったのか?」ということがわかります。

株式も債券も、資金調達という目的は同じなのですが、調達したお金の種類が異なります。株式での資金調達は純資産の項目に該当し、債券での資金調達は負債の項目に該当します。

先ほど、株式は出資で、債券は一時的にお金を貸している状態だと説明しましたが、貸したお金は返してもらわないと困ります。株式と債券の最大の違いは、株式には満期はありませんが、債券には満期が存在するということです。

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