累計販売部数が3700万部を超えた名作漫画『のだめカンタービレ』が、連載開始から20年目を迎えた。なんと二ノ宮知子さんによる描きおろしのカバーイラストと「新しい物語」が加わった「新装版」が出ることになったのだという。そもそも「のだめのすごさ」とは何か。そして新しい物語はどのように出来上がったのか――。

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マンガ/二ノ宮知子 文/FRaUweb

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名作ドラマ再放送が相次いだ2020年

2020年、世界中で新型コロナの感染が拡大し、エンターテインメント業界にも大きな影響が出た。その一つが「連続ドラマの収録ができない」という問題だった。2020年の大ヒットドラマとなった『半沢直樹』『MIU404』も軒並み初回の公開延期。『二月の勝者』に至っては1年以上放送が延期になり、2021年10月に初回を迎えることとなっている。

そこで多くあったのが、名作ドラマの再放送。TBSでは『MIU404』の前に『逃げるは恥だが役に立つ』を放送し、星野源さん演じる平匡さん、『MIU404』での志摩とのキャラのふり幅の違いに、星野さんの俳優としての力を思い知らされた人も多かったことだろう。そんな中、2014年以来の再放送となり、SNSに歓喜の声があふれたのが『のだめカンタービレ』だった。

それは「Kiss」で2001年から2010年まで連載され、講談社漫画賞少女マンガ部門を受賞した二ノ宮知子さんの大ヒットマンガをドラマ化したものであり、上野樹里さんと玉木宏さんをはじめ、神キャストと言われる豪華出演者のもと、2006年秋クールで最終回の視聴率が21%超え。主演のふたりのエランドール賞新人賞をはじめ、多くの賞を受賞した傑作ドラマとなった。ちなみにコミックの累計販売部数は3700万部を超えている。

「天才」千秋さまとのだめとの出会いの名シーン (c)二ノ宮知子/講談社『のだめカンタービレ』

全25巻で一応の「完結」をみた『のだめカンタービレ』が、連載開始から20年を迎える今年、二ノ宮知子さんの書きおろしマンガが加わった新装版の発売が決定したのだ。

2020年二ノ宮さんが公開した「今ののだめたち」

二ノ宮さんは、現在「Kiss」で「七つ屋 志のぶの宝石匣」を連載中だが、2020年のコロナ禍、ツイッター上でのだめのリモート飲み会を公開してSNSが騒然となった。なんと、「その後」ののだめたちが、リモート飲み会を開催していたのだ!

関東圏の再放送が決まってから、9月1日に二ノ宮さんがツイッターに「ちょうどいいのでのだめ番外編あげときますw」として6月22日の自身のツイートを改めて投稿した。

担当編集は言う。

「はい、RT数やいいね数にも表れているかと思いますが、素晴らしい反響でした!その後、Kissの本誌でも掲載させていただいたのですが、アンケートでも、たくさんのご感想をいただきました」

スターウォーズさながらにはじまったのだめたちのリモート飲み会! しかしメインにいるの、誰かわかりますか?(c)二ノ宮知子

誕生から20年たった今もなお、熱心なファンがいることを、編集部もひしひしと感じていたという。そこで今回新装版というアイデアが誕生したわけだ。

「3年くらい前から、新装版を出したいという話は部内で上がっておりました。二ノ宮先生が『のだめ』のイラストをTwitterに上げる度にたくさんのご反響をいただいたり、単行本未収録の読み切りについて、今後単行本化はないのか、といったお声を編集部までお寄せいただいたりと、長年『のだめカンタービレ』を愛してくださるファンの皆様がいることを感じる機会が、担当になってから何度も何度もありましたので……!
連載開始から20周年ということをきっかけに二ノ宮先生に打診をしたところ、『ファンの方が喜ぶならば』とご了承いただいたことで実現に至りました」
(担当編集)