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PTAをやめたい37歳母親、退会を拒否する「PTA役員と学校」との壮絶な戦い

本来は「任意加入」のはずなのに…

「うちの子が通う小学校のPTAは、強制加入なのに加え、役員や委員選出の方法や運営方法に納得いかず、退会を申し出たのですが、なかなか退会させてもらえませんでした」

と語るのは、前田陽子さん(37歳・仮名・パート勤務、以下同じ)。お子さんが小学2年生になる直前の春休みに東京都から千葉県に引っ越し、自宅近くの公立小学校に通っています。

この学校のPTAが「強制加入」「退会できない」ルールであることで、前田さんは大変な思いをすることになってしまいます。

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PTAは、「入退会自由の任意団体」

保護者と教職員が協力しあって学校運営に携わり、行事のサポートや防犯パトロールなど、子どもたちのすこやかな育ちや教育環境をサポートする団体として位置づけられているPTA。

すでにご存知の方も多いと思いますが、PTAは、社会教育法第三章第十条で規定される「社会教育関係団体」。自主・自立的に運営を行う「入退会自由の任意団体」=加入したい人は加入して活動する、加入したくない人は非加入でもOKの団体です。

 

このことが広く知れ渡るようになったのは、2016年、熊本県の保護者が、「入会した覚えがないのにPTA会費を支払わされた」と、PTAに会費の返還などを求めて訴訟を起こしたことがきっかけです。

最終的には福岡高等裁判所で和解に至りましたが、双方が合意した和解条項に、「PTAは入退会自由な任意団体であることを将来にわたって保護者に十分に周知すること」「保護者がそうと知らないまま入会を強制したり、退会を不当に妨げたりしないようPTA側がつとめること」などの内容が盛り込まれたのです。

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