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「急いで」「とりあえず行って」「料金が違う」…タクシー運転手が困る「ヤバい乗客」たち

二階堂 運人 プロフィール

あいまいな指示が危険運転を誘発する

ある時、上司とその部下らしき二人組を乗せたことがあった。会話を続けながら乗って来て、行き先をなかなか告げてこない。恐らく部下の営業報告であろうか、その報告に上司は苛立ちを隠せなくなっている。

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部下ののらりくらりの報告が続いて上司の苛立ちは頂点に達したのか、「結局どうだったんだ、結論から言え!」と声を荒らげた。部下がその言葉に項を垂れ、一瞬の沈黙ができた時にようやく行き先を尋ねた。すると、

「とりあえず行って」

の一言。今さっき部下に掛けた言葉は何だったのか……と思い、車を走らせたことがある。目的地もわからずに……、だ。

 

このように行き先を告げずに「とりあえず行って」という乗客は意外に多い。中には「急いで」という言葉をつける乗客もいるし、終いには「どこに行ってるの、通り過ぎちゃったよ」とお叱りを受けることも。ここで「お客様のご指示通りです」と言ったものなら『言い訳をする』というクレームも入りかねない。

もちろん「行き先を告げてもらわないと困ります」と最初に尋ねるが、「とりあえず真っ直ぐ」の一言で返され、それ以上聞くとクレームの上塗りになる。このような場合は、乗客の咄嗟の指示が多くなり、急発進、急ブレーキ、急ハンドルという場面が増え、危険極まりない運転となる。

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