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「急いで」「とりあえず行って」「料金が違う」…タクシー運転手が困る「ヤバい乗客」たち

前回記事〈デリバリー自転車の逆走、危険な「名古屋走り」…現役タクシードライバーが遭遇した「ヤバい運転」〉では、一般ドライバーや同業者の交通マナー違反などについて指摘した。

今回は、お客様に目を向け、同様にその困った言動や、車内でのコミュニケーションの問題点などを取り上げたい。もちろん、こちらが嫌だなと感じるお客様は稀だが、読者の方がタクシー乗車の際のご参考にしていただけるのなら、現役タクシードライバーとして幸いである。

車内の空気はちょっとした出来事で一変する

ある日、都内某駅前のタクシー乗り場で並んでいた時のこと。しばらくすると前に並んでいた若い女性が「お先にどうぞ」と私に順番を譲ってくれた。

どうしたのかな? と思いながらも私の順番が来てタクシーに乗り込むと、若い女性が私に順番を譲った理由がわかった。乗り込んだタクシーのドライバーがサングラスをかけた少し厳つい面持ちだったのだ。

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タクシーの車内は異質で密室な空間であり、たとえ短い距離、時間でも気になるものだ。もっとも、タクシー独特の異質な空気を感じるのは、乗る側はもちろん、乗られる側も同じ。乗客が気にするところは実はタクシードライバーも気にするところであり、表裏一体なのである。ただ、正直なところ、どんなドライバーか、どんな乗客かは、乗ってみなければわからないことが多いが……。

前述のタクシードライバーは、見た目とは裏腹にとても親切で安全運転のドライバーだった。人は見かけによらないというがこの業界ではよくある。

しかし、何事もなかった車内の空気が状況により一変することもよくある。

例えば、目的地に到着直前にメーターが「カチッ」とあがる。よくタクシーを利用する人であれば多くの人が経験しているではなかろうか。利用者からしてみればあまり面白くないであろう。ドライバーからしても気まずい瞬間である。たかが80円、されど80円(東京23区、武蔵野三鷹地区の場合)。

あがった料金をしっかりもらうドライバーもいれば、笑顔でサービスと言って受け取らないドライバーもいる。また、頑なに払うのを拒む乗客も入れば、何も言わずに払いその上チップまで渡す乗客もいる。

お互いの対応の違いで、いい乗客・嫌な乗客、いいドライバー・嫌なドライバーになり得るのだ。このようなやりとりの場面はいくらでもある。

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