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HPVワクチン接種Q&A

Q. 高校1年生です。HPVワクチンを早くうたないと無料の期間が過ぎてしまうって本当ですか? 今からでも間に合いますか?

A. 高1年生の女子でまだ接種していない人は、9月中には1回目を打ちましょう。

HPVワクチンは小6~高1の女子を対象とした定期予防接種です。このワクチンは全部で3回接種します。1回目の接種から2ヵ月後に2回目、6ヵ月後に3回目の接種をするのが標準的なスケジュールです。逆算すると、高校1の女子は9月中に1回目の接種をすれば3月までにうち終わります。うっかり対象期間を逃さないように注意してくださいね。

※9月を過ぎた場合にもすぐに諦める必要はありません。詳しくは以下のQ&Aを参照ください。

photo/iStock
Q. 公費(無料)の期間を過ぎてしまうとどうなるの?

A. 対象期間を過ぎてしまうと、原則自費になります。

HPVワクチンには、定期予防接種の対象となっている4価ワクチン(ガーダシル)と、対象外の9価ワクチン(シルガード9)があります。4価ワクチンは1回あたり約1万5千円~2万円。対象期間を過ぎた分は自費になってしまいます。一方、9価ワクチンを選ぶと、年齢にかかわらず自費で約10万円(全3回)かかります。

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Q. 高校1年生の9月を過ぎたら、もう諦めるしかありませんか?

A. やむを得ない場合には短縮スケジュールがあります。また、一部ですがコロナ禍の措置として期間を延長している自治体もあるようです。

実は、ワクチンの添付文書には「接種間隔を十分にとれない場合は、2回目接種を1回目の1ヵ月後、3回目接種を2回目の3ヵ月後に実施してもよい」とあり、やむを得ない場合には間隔の調整が可能です。この場合、4価ワクチン(ガーダシル)は11月中に1回目をうてば間に合います。

ただ、体調や試験のスケジュール、自治体から接種票を取り寄せる時間、医療機関の診療時間によっても受けられる日程は変わってくると思います。そういったことを想定してできるだけ早く、問い合わせてくださいね。1回目が10月以降になる場合は、念のため主治医の先生に短縮スケジュールで3月までに3回接種を終えたいことを伝えましょう。

コロナ禍ということで、自治体によっては、HPVワクチンの接種期間を延長している場合があります。つまり高1の3月を過ぎても公費でうてる可能性があります。自治体によって対応が異なるので、お住まいの市区町村に問い合わせてみてください。

【HPで期間延長をお知らせしている市区町村の例 】
・東京都江東区
https://www.city.koto.lg.jp/260312/fukushi/hoken/yobo/documents/r0306enntyou.pdf

・神奈川県川崎市
https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000123943.html

・大阪市
https://www.osk-pa.or.jp/未分類/202101223419.html

※上記はあくまでも一例です。他の自治体も行っているケースもあるので、自分が住んでいる自治体にまずは問い合わせを。

また「キャッチアップ接種」といって、公費の期間を過ぎてしまった世代の女子(主に2000年生まれ以降)に、自治体が独自に助成をしているケースも出てきています。
例えば、青森県平川市が接種の機会を逃した17〜19歳の市民を対象にキャッチアップ接種の助成を行なっています。