パラリンピックを巡る「共産党は弱者の味方ではないのか」ツイートへの違和感の正体

赤木 智弘 プロフィール

弱者救済を掲げながら

新型コロナの蔓延は、様々な疾患を持っていたり、また日頃から多くのヘルパーに支えられており、生活のために他人と濃厚接触をせざるを得ない障害者にとっては文字通り致命的な問題が発生しかねない脅威である。

だからこそ、新型コロナの蔓延にもかかわらず国や行政が世界から人が集まる大型イベントを強行する姿勢に疑問を抱く障害者もいる。

障害者という名の下にパラリンピックを推進することは当然だという考え方は、そうした異論を排除することに繋がってしまうのである。

だからこそ、弱者救済を掲げながら、同時にパラリンピック中止を訴える志位氏のツイートは障害者という弱者に対する見地としては、極めてまっとうであると言える。

少なくとも猪瀬氏に「障害者の味方なのに、パラリンピックに反対するんですか?」などと揶揄される筋合いは無いのである。

僕はかなり前に「真っ暗闇の中を歩くイベント」に参加したことがある。

イベントでは全盲の人がアテンドに付き、たった一歩足を踏み出すだけでも不安ばかりを感じる僕たちを、頼もしく導いてくれた。

真っ暗闇の世界では、目が見えないことに慣れていない僕こそが弱者であった。
だが一方で、光のある世界では僕たちが全盲の人をアテンドしてあげる必要が出てくる。

 

弱者か否かなど、たったそれだけの事で変化してしまう。だからこそ「○○は弱者だ!」と大雑把に叫ぶのでは無く、事細かに考え続ける事が必要なのである。

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