【アメブロブロガー・オギャ子の「捨てる育児」#26】
3人兄弟の母でブロガーのオギャ子さん(ブログはこちら)が子育てをする中で、「これは引き算できる!」or「いや、これは流石にできない…」と学んだことについて、自身の経験談から書き下ろしの漫画と写真とともに教えていただく本連載『捨てる育児』、第26回目のテーマは「コロナ禍の学校の授業体制」について。
夏休みが延長になったり、分散登校になったり、オンライン授業が取り入れられたりと、各自治体によって対応に違いが出ている今、コロナの状況に合わせて随時やり方を変えたりと、さまざまに対応いただいている教職員の方々の苦労もさることながら、親や子供たちもその変化に対応すべく、いろんな調整に追われるなど、なかなか大変な状況ですよね。
もちろん例外なく、3人の子供の母であるオギャ子さんも、子供によって違う対応を随時しなければならないことで、かなり苦心されているそうで……。そんな中、子供たちの様子を見ていて、オギャ子さんの心境にも変化が……! 子供たちの姿から学んだこととはなんだったのでしょうか?
オギャ子さんのインスタグラム「オギャスタグラム」でもまだ出していない、未公開エピソードをご覧ください。
オギャ子(おぎゃこ)
1982年、大阪生まれ。アメブロブロガー。マイペースなちゅんたん(長男)、心優しく激しさも持つゆいたん(次男)、甘え上手なほーちゃん(三男)という三兄弟の母。夫は輪郭が四角いことから「四角」と呼ばれている(オギャ子さん命名)。転勤族だったが、最近ついに一軒家を購入。四角さんも転職し、いまは家族みんなで大阪住まい。
イラスト・文/オギャ子
コロコロ変わる状況にてんやわんや…
\右にスクロールしてお読みください!/
皆さんのお子様の学校は今どんな感じで授業が進んでいるのでしょうか。
通常通りに登校してるよ~~っていうご家庭もあれば、分散学校だったりオンライン授業だったり、もしかすると休校だよっていう方もいらっしゃるかもしれません。
これまで毎日あって当然だと思っていた義務教育が自治体・学校によって違ってくるだなんて、コロナ以前では考えられない事でしたよね。
我が家の子どもたちは現状、分散登校(小学生)とオンライン授業&分散登校(中学生)です。
小学生は昨年のうちにひとり一台タブレットが配られて持って帰ってきてはいたのですが、いまだにフル活用はされていません。
やはり生徒数や家庭数も多いので一斉に足並みを揃えることが想像以上に難しいのだとは思いますが、活用できるようになるまでには親のサポートは必要不可欠ですよね。
「明日一斉に通信テストをするので〇時にTeamsからホームルームに参加してみてください。時間は〇時・〇時・〇時」とお知らせが前日に来たりして(急ッ!!)。
私はまだ在宅で仕事をしているので都合がつくのですが、外に出て働いてるママは「どうしよう!! ばあばにタブレットの使い方なんて分かるかな……」と混乱。
かと思えばその数時間後には「システムに不具合が出てるので明日の通信テストは中止にします」とお知らせが来たり(ズズ。。ズコーーー!!!)、準備段階でブンブン振り回されております。
自治体も学校も試行錯誤の上 頑張ってくださってるので文句は言えないのですが、保護者は保護者で、先の予定が見えない不安に駆られながら急な連絡に対応しようと環境を整えるのにてんやわんや。
長男の初めてのオンラインホームルームでは時間通りスタンバイして入室してみたものの、どうもうまく繋がらなくて、
「あれ……!? 繋がらない。なんでだ? どこがおかしいんだ??」と長男と私と夫とこれまた3人総出でドタバタ。
再起動してみても上手く入れなくて、どう頑張っても入れなくて結局画面が暗いまま時だけが過ぎていきました……(笑)。
我が家以外にも上手く入室できてなかったクラスメイトも多くいたようです。
そして、小学生組も手始めにオンラインホームルームにチャレンジしてみたのですが、低学年のオンラインホームルームの面白いこと……!
(て言ったらダメですよね、すみません)
ずっと画面から「ガサガサガサガサ……」子ども達が動く音が聞こえ、スタンプぴゅんぴゅん送りまくり、「あれ! 画面が反対なった~~!!」とか、「せんせ~~! うつらなぁぁい!」とか質問も飛びまくり、これは先生も大変だ~~と心の中でエールを送りつつ、この子たちの脇に黒子のように貼り付いてるであろうママ達(私もそのうちの一人)にもエールを送らずにはいられなかったです。
ほんと!! 軌道に乗るまでは一家総出で取り組まないといけない状況ですよね。
でも、子ども達の対応力ってすごいですよね。
最初は入室の仕方にてこずって上手くいかなかった長男ですが、学校で使い方を教えてもらったりしてだんだんとタブレットの扱い方を分かってきたこともあり、今では何のトラブルもなく、一人で勝手に自室で操作して授業を受けています。
親、全く何もしてません。
ほっといても勝手に自分で時間見て授業受けてます。
小学生組も低学年でもちゃんとホームルームに入れていましたし、Teamsで運動会のダンスの動画を見て練習したり、課題をしたりしています。
使い終わったあとはタスクを全部削除するとかパスワードは大事だから定期的に変えるとか、ちゃーーんと教えてもらったこと活かしてやってるんですよね。
私からしたら「え!! そんなのどうやってやるの?!」って思うようなことをいとも簡単に操作してたりするんです。
さすがデジタルネイティブ世代。
この1年半以上、学習環境もコロコロと変化してきましたが、その度に子ども達は順応しようと頑張ってきました。
マスクをつける、喋らない、黙って前を向いて食べる、歌は歌わない、楽器は吹かない、いろんな行事も全部なくなって、登校もまばらになったり休みになったり、数えればきりがないほどの変化に子ども達は対応してきましたよね。
その姿を見て……私、反省したんです。
通信テストの時間がどうとか、連絡が急とか、ネットの繋げ方が分からないとか……。
ついつい自分の負担にばかり目をやって、親のサポートなしじゃないと出来ないなんて……と嘆いてしまっていました。
が、いざ軌道に乗り出したら親が出る幕なんてほとんどありませんし、最初こそちょっと大変ですが、学校も子ども達もこれだけ頑張ってるんだから、親の私もそんなことで嘆いてないで、変化に対応していかないといけないなって反省したんです。
まず、完璧を求めることを捨てようと思いました。
とにかく子ども達の学びを止めることだけはしたくないので、多少乱暴に見えても、雑に見えたとしても突き進んでいくしかないなと腹をくくりました。
最初のホームルームで入室が上手くいかなかったように、トラブルが発生したり、ネット回線が混雑したり、不具合も多々あるでしょうが、完璧を求めすぎず「そういうこともあるよね……」とこちらもどっしり構えていないと、せっかく進み始めたオンライン授業が止まってしまうかもしれません。
「万が一こうなった場合どうなるのか~~」とか想定外の事を考えて、出来ない理由を並べてしまいがちですが、起こらないかもしれないことを想定して歩みを止めるよりは、なにかトラブルが起こった時に臨機応変に対応できるようにしていきたいなと思うようになりました。
私、機械音痴なんです……。
全然機械に詳しくなくて、いっつも不具合が起きた時に「わからない」で終わってしまっていたのですが、「ネットに疎い」とか、「詳しくない」とか言い訳で終わらせず、子ども達も新しい環境の中でどんどん学んでいってるのだから、親の私も使い方をマスターするなり、扱い方を勉強するなりして努力していかないといけないなと思いました!
とはいえ、ずっと前向きでいられるかというとそんなこともなく、当然焦る日や不安に思う瞬間もあります。
同じ府内でも自治体の方針によっては普通に登校している地域もあったり、かと思えば朝からしっかり6時間オンライン授業が行われている学校もあるのを目の当たりにすると、焦ってきてしまいます。
だって私の子どもは一日数時間学校に行ったあとは永遠フリータイムなんですものーー。
こんなので本当に大丈夫なのか?
学力に差はつかないの?
貴重な子ども時代がこんなんでいいのか!!?
不安が時々襲ってきますが、頑張ってるのは当の子ども達。
どんな時も明るい子ども達と対応力を見習って、親の私もしっかり適応していきたいと思います。
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