# 政治

「新自由主義的な政策」を否定した岸田文雄氏で日本経済は復活するか

腹いせか、考え抜いた結論か

ひと言でいえばアベノミクス批判

菅義偉首相が9月末の自民党総裁選に不出馬を表明、1年あまりで首相を退陣することとなった。総裁選では次の首相を選ぶこととなり、俄然、政局を巡る動きが活発化している。総裁選に出る各候補は、それぞれ自らの政策を明らかにしていくことになるが、真っ先に出馬表明した岸田文雄・元政調会長が新型コロナ対策に続いて「経済政策」を発表した。

岸田文雄・元自由民主党政調会長  by Gettyimages

「小泉内閣以降の新自由主義的政策は、我が国の経済に成長をもたらす一方で、持てる者と持たざる者の格差が広がりました。成長だけでは人は幸せになれません。成長の果実が適切に分配されることが大事です」

岸田氏は9月8日の記者会見でこう述べた上で、「新自由主義から転換し、成長と分配の好循環を実現するため、『国民を幸福にする成長戦略』『令和版所得倍増のための分配施策』などを進めます」とした。

ひと言で言えば、アベノミクス批判である。同日、総裁選への出馬表明の会見を開いた高市早苗氏が、アベノミクスを踏襲する「サナエノミクス」を打ち出したのと対照的だった。高市氏は安倍晋三・前首相の支援を取り付けており、安倍氏の路線を継承する姿勢を示したものとみられる。

 

岸田氏が小泉内閣以降の自民党政権を「新自由主義」だと断じ、その転換を打ち出したのには正直驚いた。岸田氏は安倍政権下で政策立案を担う政調会長も務めてきたから、自身が進めてきたことを批判したと見ることもできる。だが、本当にそこまで考え抜いた末の「政策転換」なのか。それとも、禅譲を期待した安倍氏に2度までも裏切られた腹いせか、劣勢を跳ね返すための賭けなのか。

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