2021.09.12
# 教育

「勉強が好きな子」を育てるために、親が「やってはいけない」こと

子どもに関する調査から見えてきた
柴田 重信 プロフィール

この社会的時差が大きくなるほど、「勉強が好きか」「成績は良いか」といった質問項目に対する回答では低い評価になるという結果も出ました。また、社会的時差が大きいほど運動が嫌いで、実際の身体活動回数も少なく、体力も自信がないという傾向が見られました。

さらに、精神衛生の項目でも、社会的時差が大きい児童・生徒は、疲れやすい、イライラする、粘り強さがないなど、問題が多い傾向がありました。その他の特徴として、朝食を欠食している、朝食時のタンパク質摂取が少ないなど、バランスの良い朝食を摂取していない傾向も見られました。

社会的時差が大きくなる原因としては、平日に夜更かしをし、学校に間に合うように朝はそれなりに早く起きていても、休日など学校がない日は、もう少し夜更かしし、朝の起床が大きく後ろにずれる睡眠パターンになってしまうという生活が考えられます。

Photo by iStock
 

「寝る直前のスマホ」が与える悪影響

このような、体内時計が後退する一つの要因となるのは、スクリーンタイムと呼ばれるスマートフォンなどの使用時間が長くなってしまうことであり、社会的な問題にもなってきています。

そこで、スクリーンタイムの長さを、1日の合計が1時間以下、1~3時間、3時間以上に区分し、また、寝る直前までの使用をよくする、時々する、ほとんどしない、しないグループに分けて、いくつかの項目について関連性を調べてみました(図6-3)。

図6-3:小学生のスクリーンタイムの長さと、寝る直前までのスクリーン使用についての学年ごとの分布
拡大画像表示

年齢が上がるにつれてスクリーンタイムが長くなり、かつ寝る直前までスマートフォンなどを操作する子供が増える傾向がありました。BMIが高い人は低めの人に比べて、またソフトドリンクの摂取量が多めの人は、あまり飲まない人に比較して、スクリーンタイムが長くなる傾向も見られました。さらに、寝る直前までスマートフォンを見る人では、見ない人に比べて1.5倍程度スクリーンタイムが増しました。

関連記事

おすすめの記事