BTSやSEVENTEENの所属するHYBEが、コロナ禍にもかかわらず、売上を伸ばしている。2021年4~6月期の売上高は前年同期比75%増の2786億ウォン(約259億円)。BTSのオンラインミーティング開催やシングルリリース、SEVENTEENとTOMORROW X TOGETHERのEP・フルアルバムの売り上げ好調であることや、小会社が運営するアプリ「Weverse」への登録者増加などが主な要因とされているが、2020年から続く有観客のコンサートツアーができない状態で最も堅調な売り上げを見せているのが、グッズをはじめとするIPビジネスだ。

特にBTSに関してHYBEは、デビュー当時からキャラクター化を含むIPビジネスの拡大を活発に行ってきた背景があり、この点が欧米圏のエンタメ業界からも“K-POPならではのビジネス”として大きな注目を集めている。

-AD-

定番となった「メンバーのキャラクター化」

作品のキャラクターをさまざまなメディアで展開したり、関連グッズのライセンス等で収益を上げるビジネス様式は、日本では特にアニメやゲームなどの「2次元」系の分野で活発に行われており、近年は「2.5次元」と呼ばれる2次元作品を3次元で舞台化・映画化したコンテンツが話題を集めている。これらの「メディアミックス」を逆に生身の人間であるアイドルに適用して肉体的・物理的な負担を減らしつつペイを拡大しようとする「3次元の2次元コンテンツ化」は、KPOPの世界でも以前から試みられてきた。

なかでも最も一般的なのは、「キャラクター化」だろう。近年、『サメの家族』で知られる子供用学習教材企業PINKFONGとNCT DREAMのコラボアニメや、中韓製作アニメ『シャイニングスター』への楽曲提供なども行っているSMエンターテインメントは、2015年から所属アーティストをイラストで表現したキャラクターを制作し、ぬいぐるみなど様々なグッズ展開をしている。また、ShinmoraeやSAMBYPENなどの人気イラストレーターとのコラボなども先んじて行なってきた。

EXOのイラスト/Shinmoraeの公式インスタグラムより

JYPエンターテインメントによる所属アーティストのイメージを動物などにキャラクター化した「ZooPM」「ラブリー」「SKZOO」シリーズ、YGエンターテインメントのクマのキャラクター「KRUNK」なども各種プロモーションや広告で活用され人気を集めているが、企業とのコラボで最も知られているのは、BTSとLINEキャラクターズがコラボしたキャラクターだろう。