2021.09.25
# マネジメント

AI分析で判明、「トップ5%のリーダー」と「残念なリーダー」の決定的違い

8つの行動ルールがカギを握る
越川 慎司 プロフィール

ルール4:ストイックにならない

最近では、プレーヤーとしても突出した能力を出した人が管理職に昇格し、プレイングマネージャーとして個人の成果を出しつつ、チーム全体を取りまとめる役割を担うケースが増えています。

しかし、個人に依存することなく、メンバー各々が考えながら自走する組織を作るのが5%リーダーの目的です。自分自身が強力なプレーヤーになることは目指していません。

そのため5%リーダーは、プレイングマネージャーとしても突出した成果を出しますが、その成果はチーム全体の「取りまとめ」からきています。

個人の業務遂行能力を磨くのには初めから限界があることを、5%リーダーはよく理解しています。

実は5%リーダーは、プレーヤーとして仕事を進めれば興奮物質のアドレナリンが出て、労働時間を忘れて集中してしまいます。基本的に仕事が好きなので、時間とエネルギーが続けばいつまでも仕事をする人たちなのです。

けれど、自分が頑張りすぎている姿を見せることは、メンバーにプレッシャーを与えて萎縮させるだけで、逆効果にしかならないと理解しています。そうではなく、正しい方向にメンバーを導くようなリーダーシップを目指しています。

そこで5%リーダーは、時間制限を設けて、その中で最大限の成果を出すことに全精力を注ぎます。プロセスである「努力」や「根性」をアピールすることは決してありませんし、そういったことは「むしろダサイ」とすら思っているのです。

ルール5:根回しを構造化する

会社の中には意見の異なる人たちがいて当然です。人間が寄り集まれば派閥ができ、互いに足を引っ張り合い始めます。

複雑な人間関係の中で、折り合いをつけて1つの方向にむけてアクションすることを調整しなくてはいけないのがリーダーです。社内にいる反対派と賛成派のバランス、両者のベネフィットを事前にじっくり考えて、仕事に取り込む必要があります。

 

たとえば、企業の規模が大きくなればなるほど、社内で「おい、聞いてないぞ!」と叫ぶモンスターを取り込まないと稟議が通らない事態が起こりやすくなります。

そこで、5%リーダーは、うまく立ち回るために、社内のパワーバランスや出身、積極さ、社内人脈などを手帳やパワーポイントの資料にまとめ、どのように誰を巻き込んでいくかを構造化しています。

モンスター管理職を説得するために、相手に興味・関心を持っていることをアピールし、自己開示で相手の心を開かせるなどして、戦略的に根回しを行います。

その姿勢は、チームメンバーへのアドバイスにも表れます。

社内調整に苦労したとき、メンバーは上司にアドバイスを求めます。このとき一般管理職は、「あきらめずに頑張れよ! 何かあったらいつでも言ってくれよな」と、励ましているのか逃げているのかわからない曖昧なアドバイスをします。一方5%リーダーは、根回しに必要な構造図やメモをメンバーに見せて、具体的な対処策をアドバイスします。

悩んでいるメンバーにすぐ答えを教えてしまうと、メンバーが育たないのは事実です。しかし緊急を要するときは、解決方法の1つとして構造図を見せることで、メンバーは答えの出し方を学びます。5%リーダーは常にチームの目標達成を考えており、適切な情報共有と教育が重要であると理解しています。

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