2021.09.25
# マネジメント

AI分析で判明、「トップ5%のリーダー」と「残念なリーダー」の決定的違い

8つの行動ルールがカギを握る
越川 慎司 プロフィール

ルール3:異質同士の新結合でイノベーションを起こす

複雑な課題を解決し、成果を出し続ける大きな目標に向かって5%リーダーが行うのは、「異質同士の組み合わせ」です。メンバーの特性をしっかりと把握し、強み、弱みを掛け合わせて、より短い時間でより大きな成果を出し続けます。

一般管理職の71%は、「タスクマネジメントで最も重視する点は何か」という問いに対し、「個々人の能力(ケイパビリティ)を重視する」と答えます。メンバーの強みにフォーカスし、強みに合わせて仕事を分け与えたり、タスクを割り振ったりする傾向があります。

一方、5%リーダーは、メンバーの「できる・できない」を総合的に理解する能力が高く、同じ質問に対し、77%が「メンバーの苦手なポイントをフォーカスする」と答えます。

なぜ、5%リーダーはメンバーの「弱み」にフォーカスするのでしょうか。

彼らの発言を調査すると、気づくのが「組み合わせ」「再配置」「入れ替え」「組み換え」「埋め合わせ」というワードの多さです。数式でいう「×(掛ける)」の意味であることがわかりました。

具体的には、5%リーダーは業務処理能力が低い社員を優秀な社員で埋めるのではなく、成果を出す優秀な社員の弱みを理解して、そこをほかのメンバーで補完し、組織全体の成果を2倍、3倍にしようと考えているのです。

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チーム内で「弱み」「強み」を掛け合わせる

だからといって、能力の低いメンバーをおざなりにはしません。彼らの強みも理解して、伸ばす努力をしていました。

5%リーダーがうまくパートナーシップ関係を構築しているのが、人事部の育成担当者です。5%リーダーの65%が、育成担当者と3カ月に1回は会話をしていました。

 

トレーニングや座学で身につけられる基本的なスキルは人事部の育成担当者に任せ、5%リーダーはチームの目標を達成し続けることにフォーカスしながら、OJT(On the Job Training)的なトレーニングを現場で実践。メンバーの実務力を高めています。「分業」を行うことで効率的な若手育成ができているのです。

あらゆる場面で、チーム内で強み、弱みを掛け合わせることによって人間関係も良好にしていく。これが5%リーダーの取り組みでした。

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