10代の新型コロナワクチン接種も広がる中、接種した(していない)体験を、中学3年生を中心に取材し、『「打ちたいけど親が打たせてくれない」コロナワクチン15歳7人に聞いた様々な事情』という記事でまとめた。

その取材の際に、ワクチン接種以外にも、コロナ禍のモヤモヤを子どもたちは口にした。確かに、昨年は3か月に及ぶ休校も体験し、今も幾度目かの緊急事態宣言が延長されている状況の中、息子が当時通っていた中学校でも行事は次々に中止、延期となり、高校受験にも影響が出た。彼らはこれをどのように受け止めているのだろうか。

さらにはワクチン接種を巡って対立したり、感染予防のルールを破って羽目を外す大人、迷走を続ける政府の対応をどう眺めているのだろう。取材で上がった声を中心に、コロナ禍に子どもたちが今抱える本音を探ってみた。

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障害だらけ。コロナ禍中の受験

コロナ禍は来春、高校を受験する中3生たちにどんな影響を与えているのだろう。

「普通は月1ペースで実施される会場模試が軒並み中止とか、塾内実施か自宅受験になっちゃって。9月末の模試も、中止の連絡が来たばかり。私は中受(中学受験)してないから、よその会場でやる試験は受けたことがなくて不安です。会場模試を何度か受けて、本番がどんな感じか雰囲気とか知りたかったんだけど、いつになったら受けられるんだろう。自宅受験した模試の結果が返ってきても、本当の実力とか順位とは違う気がして、志望校選びのイメージがわきません」(Dさん/中3/女子)

「塾でもリモートの授業が増えました。家だとだらけちゃうので塾の自習室を利用したいんですが、感染予防で人数制限があって毎日は無理。これから子どもの感染が増えると、また学校が休校になったり、塾もリモートだけになってしまうかもと思うと、すごく心細いです」(Bさん/中3/女子)

高校の学校説明会や見学会も相次いで延期となっていて、受験生たちは不安を募らせているようだ。オンラインでの説明会もあるが、やはり実際に学校に行ってみて在校生の様子を見たり、校舎内を見学するのとは違い、感触がつかみづらいという。

不透明な状況が多い中、志望校を決めていくプロセスに不安を覚える受験生は非常に多い。photo/iStock