ミャンマー「内戦」激化…市民の死者1000人超、ついに統一政府が「蜂起」呼びかけ

大塚 智彦 プロフィール

各地で続く治安当局への武装抵抗

地元の反軍政メディア「イラワディ」や「ミッジマ」「キッティッ・メディア」などがインターネット上で伝えている個別の事案を追いかけてみることで軍や警察側の死傷者の実態の一部が浮かび上がってくる。

大きな注目を集めたのが8月14日にヤンゴンの鉄道車内で警察官4人が射殺された事件だ。

同日午後5時過ぎ、ヤンゴン市街地のアロン郡区にあるホーンストリート駅付近を走る列車内で乗り合わせていた警察官6人が銃撃されうち4人がその場で射殺される事件が起きた。ネット上には列車内に横たわる身元が分からないように撮影された警察官の遺体の写真がアップされ、衝撃的なニュースとなった。

8月23日、北西部サガイン地方のガングーからカレイに向かっていた軍の車列、トラック8台が地元PDFの待ち伏せ攻撃を受けて、兵士30人が死亡、15人が負傷した。地元PDFによると、車列1台目のトラックを地雷で爆発させた上で、ロケットランチャーなどで激しい攻撃を続け、軍は後に車両2台に死傷者を乗せて現場から運び去ったという。

〔PHOTO〕MGR ONLINE

また8月25日午前11時ごろには中西部チン州ティータイン郡区にあるミャンマー経済銀行の支店がバイクで乗り付けた正体不明の男性らに襲撃され、銀行の警備員3人が射殺された。地元民などによると警備員3人は全て警察官だったといい、警察官を狙った襲撃とみられている。

 

9月3日午後11時45分ごろヤンゴン東部県北ダゴン・モーチット郡区の警察署に何者かによって爆弾が投げ込まれ、警察官1人が死亡したほか、翌4日午後1時ごろにはヤンゴン北部県インセイン郡区で約100戸の民家を管理する地区責任者が頭部などに4発の銃弾を受けて死亡した。この責任者は住民から「ダラン(密告者)」とみられていたという。

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