4. 小児のワクチン接種の副反応に重篤なものは少ない

日本でも、成人の間ではワクチン接種が進んでおり、小児では12歳以上が接種の対象となっている。思春期の子どもを対象とした臨床試験で、ファイザーおよびモデルナのmRNAワクチンは、成人と同様に高い効果を示した。ファイザーは3000人規模の臨床試験で有効性が100%(※14)。モデルナも、3700人規模の12〜17歳を対象とした臨床試験で有効性が100%だった(※15)

ファイザーとモデルナは現在、12歳未満の小児に対する臨床試験を行っている。ファイザーは4500人規模の、モデルナは6000人を超える規模の臨床試験で、それぞれ年齢層を3つに分けて行っている(例えば、ファイザーは5〜11歳、2〜5歳未満、生後6ヶ月〜2歳未満で分け、容量などを変えている)。ファイザーはモデルナよりも臨床試験の進行が早く、9月中には5〜11歳の、10月には2〜5歳未満の緊急使用許可を申請する予定とのことだ(※16)

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国内で使われているワクチンにはアストラゼネカもあるが、これは若年者で血栓症などの副反応がある関係から、40歳以上の接種となっており、小児は対象外である。

さて、気になる小児のワクチンに対する副反応だが、前述のファイザーの臨床試験では死亡例やアナフィラキシーはみられず、発熱や注射した部位の痛み、頭痛や倦怠感が主な副反応であり、安全性に問題はなさそうだ。また、モデルナの臨床試験でも同様に、重篤な副反応は認められていない。

若年者における重篤な副反応として心筋炎がよくメディアで取り上げられているが、心筋炎はこれまでの報告では非常に頻度が低く、100万回接種で6件程度といわれている(※17)。小さな子どもに関してはまだ未知数だが、11歳以下の臨床試験の結果を待ちたい。