子どもの感染は、親からの感染が多い。親が検査陽性になり、子どもも陽性なら、入院あるいは隔離施設に入るわけだが、子どもが陰性だった場合は、入院や施設隔離で対応している自治体もあるが、自宅待機となってしまう場合もある。そうなった場合に、あらかじめ子どもの預け先は考えておく必要がある。

預け先としては、ワクチンを2回接種完了した祖父母や親戚が考えられるだろう。しかし、特に都市部では、親族が近くにいない人も多い。そのような場合は、基本的には各自治体で児童養護施設が受け入れ先となる。自分が感染して、子どもの預け先に困っている場合は、自治体の窓口に問い合わせてほしい。

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2. デルタ株で子どもの致死率上昇ははっきりしない

日本では最近ほとんどデルタ変異株に置換されているが、デルタ株は感染性が高いとされ(アメリカのCDCは、水痘並みに基本再生算数が8程度ある、つまり1人の感染者が8人に感染させうるとしている)、ワクチンを打っていない若年層の増加に伴い、20歳以下の感染も増えている。成人を含めたデータでは、デルタ株による重症化リスクが報告されている(※7)

ただ、インドネシアではデルタ株が流行している期間に小児の致死率が上昇していることが報道されているが(※8)、日本やイギリスのような先進国では、そのような傾向ははっきりしない。
日本では、小児の感染者は累積で10歳未満が7万7606人、10代が15万4495人(9月7日時点、厚生労働省)だ。9月1日〜7日の1週間では、10歳未満の新規感染者8113人、10代が1万1458人となったが、それに対して重症者は10代が1名、死亡は10代で1名だ。そしてイギリスでは、小児の致死率は従来株やアルファ株が優勢だった2021年2月までで100万人に2人程度と報告され(※9)、その後のデータでも、小児の死亡は依然として低い水準となっている(※10)。しかし、感染者数そのものが増えると重症者も増えるので、小児の感染者を増やさないことが重要だ。

ここでみてきたように、子どもは依然として重症化が少なく、「デルタ株は怖い」と、子どもに関してむやみにパニックにならないようにしたい。その一方で、肥満や基礎疾患のある子どもに関しては、これまで通り感染対策の気を抜かないようにしたい