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9月9日 世界初の心臓手術に成功(1896年)

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1896年の今日(9月9日)、ドイツのフランクフルト市立病院で世界初の心臓手術が成功しました。この手術を行ったのは医師のルートヴィヒ・レーン(Ludwig Mettler Rehn, 1849-1930)で、患者はケンカ中に胸を刺された当時22歳の青年でした。

彼は右心室に負った長さ1.5cmの切創を縫合し、心臓付近に溜まった血液を除去することで見事手術を終え、やがて患者は快方に向かいました。

それまで心臓の切開は死につながることとして忌避されてきましたが、その1年前の1895年にはヴェイユによって世界初の心膜手術が行われているなど、ブレイクスルーが起き始めていた時期でした。

ちなみに、この手術の成功は偶然によるところも大きく、安定で近代的な心臓手術は1938年にアメリカのロバート・グロスが行った動脈管(「ボタロー管」とも)開存の結紮(けっさつ)手術がその始まりだと言われています。

日本における心臓手術は1936年に岡山市榊原病院の医師・榊原亨(さかきばら・とおる)によるものが初めてでした。

なお、心臓をそっくり入れ替えてしまう心臓移植はクリスティアン・バーナードが1967年12月に行ったものが世界初であるのに対して、日本初のものは1968年8月の和田寿郎(わだ・じゅろう)によるものとその差はほとんどありません

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    :8月 8日 日本初の心臓移植手術(1968年)

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