2021.09.09
# 中国 # 人民元

中国で「反日ネット炎上」が続発している事情…いま中国人に起きている大変化

日本製より、中国製が好まれる現実
高口 康太 プロフィール

さらに今年7月には中国共産党建党百周年の記念日があったこともあり、数カ月前から中国のメディアでは、自国の偉大さを賛美するキャンペーンも始まっていた。

「ソーシャルメディアでどんなコンテンツが人気となるのか。それはユーザーの選択では決まりません。プラットフォームは伸ばしたいコンテンツに人々を誘導する力を持っているのです。

ユーザーは操作されているつもりはないでしょうが、面白い発信者やコンテンツであっても、プラットフォームに嫌われたら成長できないのです。そして、ここ数カ月は建党百周年の煽りで、海外物の配信者やコンテンツは冷や飯を食わされています」

以上は中国で人気の日本人インフルエンサーのB氏の解説だ。建党百周年を盛り上げようとする政府、その意向をくんだプラットフォーム企業、そして心の底から「偉大な中国」を信じる中国の人々。このトライアングルが強烈に組み合わされ、日本絡みの炎上事件続発へとつながった。

中国共産党建党100周年記念式典での習近平国家主席[Photo by gettyimages]
 

この動きはいつまで続くのか。短期的な現象で終わるのか、それとも……。

「変化のトレンドははっきりしているので、今後も続くのではないでしょうか」

日本企業の中国向けPRを手がけるエーランド株式会社の安田加奈子代表は言う。最近、驚いたことがあったという。

「どんな化粧品が中国で売れるのか、中国の美容インフルエンサー数人にヒアリングしたんです。返ってきたのは、『中国の消費者は世界で一番厳しい。中国の基準を満たすように努力しなければ難しい』という答えでした」

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