電話主の声はしゃがれていた…都市伝説YouTuberが驚愕した壮絶コロナ体験
怪奇ユニットYouTuberとして人気を集める「都市ボーイズ」は、放送作家の岸本誠さんと早瀬康広さんによる都市伝説や怪奇現象を専門とするユニットだ。そのメンバーである岸本さんのコロナ療養体験記が注目されている。
コロナ陽性の検査結果が出た岸本さんだが、保健所から連絡が来ないことで不安を募らせる。岸本さんは、母親と二人暮らし。家庭内感染の確率はどんどん上がっていった…。
保健所からの電話、その声にハッとした
3日目の夕方。やっと電話がかかってきた。
「正直、電話がかかってきた時点で『おせえよ!』と思ってた。陽性とわかってからなんでこんな時間がかかってるんだ、と腹が立っていた。でも、保健所の女性の第一声を聞いた時点で怒るのはやめようと思ったんですね」
なぜならその女性の声は、ガラガラだったのだ。
おそらくずっと電話をかけ続けていたに違いなかった。
岸本さんは、怒りを飲み込んで彼女の話を聞いた。
「その人の話では、濃厚接触者を追うとか、何日に誰と会ったとか、そんなのはもう追っていません、と言う。そんな暇はもうないと。上からの指示がないから、各保健所がどこまで線を引くかそれぞれで判断している。多分短縮してるんですね。個々で。
聞かれたのは、『いつ発熱したか、同居人はいるか』だけでした。同居人がいればその人はほぼ濃厚接触者になりますからね」

2日前に仕事で会った人がいるのだが、それはどうなのか尋ねると、「ご自分で判断してください」と言うばかりだった。
「つまり『あなたがこの人は濃厚接触者だと思うんであれば、その人に待機してもらってください』という感じ。保健所は何日前に遡って、というようなヒアリングはやってられない状況のようでした。本来ならば接触した可能性がある人には(自分が感染したことを)伝えようと思っていたんだけど、それはすでにできなくなっていました。要はシステムが崩壊してるんです」