2021.09.08
# 自動車

「東京から熱海まで」そう言われたら、タクシーの運転手は「嬉しい」のか?

『トリビアの泉』を思い出して考えた
金子 大輝 プロフィール

「回送」で帰るのはほぼ確実

ご存じの方も多いと思われるが、タクシー運転手は「隔日勤務」と呼ばれる勤務形態で働いている場合が多い。

1回「出勤」すると、20時間前後と長時間労働になるのが運転手の常だが、これは8~10時間の1日分の勤務を2日連続で行い(途中で3時間程度休む)、次の日は丸1日休むという体裁になっている。

こうしたルールを厳格に適用しているタクシー会社であれば、次の日のシフトなどを勘案した上で、勤務時間を大きくオーバーするタクシーの乗車はできないはずである。

 

また、次の日にそのタクシーに乗車するはずの運転手のクルマがない、ということにも繋がり、混乱をきたす。

なかなか客を捕まえられないご時世、長距離で稼ぎたいという思いもあれば、さまざまな事情を考慮すると、あまり「うまみ」はないと考える運転手もいるようだ。

ある日、池袋で拾ったタクシーの若手運転手はこうも語っていた。

「たまにお客さんに長距離運転について聞かれますけど、帰り道は十中八九『回送』で走らなきゃいけないですからね、売り上げも実質半分ですよ。

長い距離を乗せたと言えば、終電を逃したサラリーマン4人が銀座から乗車してきて、全員バラバラに送り届けなきゃいけなかったことがありましたね」

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