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150年前、日本に「性」はどのように入ってきたのか?

「性」の近代日本誌(2)

前回最後にふれた『造化機論』を今回は扱いたいと思います。

カラー図版も多数入った、アメリカで出版された性についての書物の邦訳です。

この『造化機論』の位置を押さえるために、少しですが、回り道をすることを、お許しください。

『造化機論』表紙
 

日本語文化圏と西欧世界の初めての接触(鉄砲伝来)は、1543年ですが、この年は、科学史という領域では、「科学革命」というイベントの始まりの年、とされています。

コペルニクスの『天球の回転』とベサリウスの『人体の構造』が、出版されたのが、この年です。その後150年近くかけて、近代科学という自然理解の形式が成立していきます。

では、科学革命の終了は、いつでしょう。

1687年とされています。ニュートンの『自然哲学の数学的原理』が出版されたからです。

革命後は、自然の多くの未開拓領域が、つぎつぎと科学により把握され説明されながら、現在に至っているといえましょう。現在も未知の広大な領域がもちろん残っています。研究者たちは、日々、その説明に取り組んでいるわけです。

このように科学革命は、西欧に起源し西欧で進行しました。中国や日本などの東アジアは、この革命には直接関与関係していません。ようやく19世紀の後半から、まずは日本が科学研究に参与できるようになっていきます。

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