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ケアマネは見た…!両手しばり、おむつ漏れは放置「劣悪老人ホーム」の異様すぎる実態

快適な介護生活を送れるかどうかは、どれだけ有益な情報を持っているかにかかっている。何も知らないと老後の人生を失う。大事な家族や自分を守るため、介護のプロたちの証言から学べることは多い。

廊下に裸で並ばせて

「その特養(特別養護老人ホーム)では、あまりにも杜撰な介護が行われていました。もっとも印象に残っているのが入浴介助です。

浴場近くの廊下に、車いすに乗せた入居者を並ばせるんです。男性も女性も、身体にバスタオル一枚をかけただけ。裸同然の恰好で男女15人近くが入浴待ちをしている異様な光景が広がっていたのです」

ケアマネジャーの広部良美さん(59歳、仮名)は、こう振り返る。

広部さんが担当していたAさん(81歳)という男性は、在宅介護を受けていた頃から「施設に入るなら安い特養がいい」と希望していた。空室のある特養を見つけたAさんは、広部さんに相談することなく入居したという。

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それから3ヵ月後、Aさんの妻から広部さんのもとに「夫の元気がない」と連絡が入った。広部さんが特養に様子を見に行くと、粗雑な入浴介助を受けているAさんを目撃したのだ。

本来、ヘルパーが入浴介助をするときは一人ひとりに時間を割いて行わなければならない。当然、居室に迎えに行ったり衣服を脱がせたりと時間がかかる。こうした手間を省くために「流れ作業」が行われていたのだ。

「利用者が浴槽に浸かる時間もほんのわずかでしたし、身体の洗い方も乱暴でした。石鹸やシャンプーが目に入って、痛がる反応をしても知らんぷり。モノを扱っているような接し方で、とても介護とは言えませんでした。

ケアマネの私に相談してくれれば、悪質な施設の見分け方を教えることもできた。こんな事態にはならなかったはずです」

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