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# 政治

菅政権退陣は「3つの賭け」で敗れたことが原因だ…意外でもなんでもない「末路」

「ポスト菅」も安泰ではない

政治崩壊は逆らえなかった流れ

先週金曜日(9月3日)、日本中に衝撃が走った。菅義偉総理大臣が午前11時半すぎから開かれた自民党の臨時役員会で「新型コロナウイルスの対策に専念したいので、総裁選挙には立候補しない」と述べたと伝えられ、それが発足から1年しか経たない政権の終焉を意味したからである。政界もマスコミも、事態を予想外の展開と驚きをもって受け止めた。

もちろん、筆者もこの日の事実上の辞任表明は予想しておらず、予定していたラジオ番組のタイトルを「再選に黄色信号! 菅さんは自民党総裁選を乗り切れるのか?」から、「突然、自ら再選を断念したワケ 菅総理に何が起きたのか」に変更し、タイトルに相応しい内容に変えるための取材と作業に忙殺された。

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その一方で、ここに来て菅政権の命運が尽きようとしていたのは明らかだった。多少の時期の差や引き金の違いはあっても、政権崩壊そのものは避け難い流れだったのである。

その背景として、政権発足以来、菅総理が政権の命運を託す「3つの賭け」に出て、それらにことごとく敗れてきたことは見逃せない。結果として、官房長官時代には驚異的な効果を発揮した菅氏独特の統治手法が神通力を失い、破局に直結した格好なのだ。

今週は、その3つの賭けと敗北、破局の流れを整理したうえで、現下の政局を鳥瞰しておきたい。

菅総理の最初の賭けは、政権発足直後のことだった。

この政権は昨年9月16日、安倍前総理が突然辞任したことを受けて、長く官房長官を務めた菅氏が自民党の総裁選で5派閥の支持を受けて有効投票の7割を獲得、岸田文雄・政調会長と石破茂・元幹事長の2人に圧勝して発足した。

当時、8年ぶりの新政権誕生には世論の期待も大きく、内閣支持率は7割を超えた。

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