中学生男子に「食品を送ってくれてありがとう」
と言わせる国

キッズドアでは、少しでも足しになればと、夏休みに緊急食糧支援を行いました。2014世帯に米、野菜などの冷蔵品、肉、魚、惣菜などの冷凍品を送りました。食品や文具を送る際には、葉書を入れ、よければ感想を送ってください、とお願いしています。昨年より続けていますが、最近はハガキの内容が変化してきました。以前はお母さんからの「助かります」というハガキ、小さい子どもからの「美味しかった」「ありがとう」という可愛い絵がついた葉書だったのですが、日に日に、中学生や高校生の子どもからの感謝の言葉や、お母さんからの切実な声に内容が変化しています。

キッズドア提供

「僕は中学校3年生で、部活をしているので、いっぱい食べないといけないので、お肉も野菜も米も全部もらえてうれしいです。自分の好きなものばかりだし、いっぱい食べて頑張りたいと思います」

「わたしはふだん肉と魚をあまりたべていないのでとてもうれしかったです」

「冷蔵庫が久しぶりにいっぱいになりました。ありがとうございます。安心感・・子供たちが『これ食べていい?』ときいてきても『いいよ〜』と言えました。又、緊急事態宣言がでてしまいました。貯金もほとんど使ってしまい。学校でコロナがでてしまって、休校になったら・・・仕事を休むわけにはいかない。生活できなくなってしまう・・・・考えることがいっぱいで・・つかれました」

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私たちの就労支援プログラムに参加していたお母さんから「鬱をなってしまって、メールが来るのも苦しいのですがどうしたらいいでしょう?」というようなご連絡もありました。前向きに就労支援に取り組んでいた方が、鬱になってしまう。この方だけではなく、他にもたくさんの方が精神疾患を発症しています。

「コロナの影響で、元々仕事が少なくなっていたところに、営業ノルマやその他コロナ対応などがのしかかり、鬱を発病してしまいました。2021年1月下旬より、休職中ですが、4月になった今も、傷病手当てがまだ支給されず、貯金と借り入れで生活しています」

長引くコロナの影響で、困窮子育て家庭は、益々追い詰められています。

「食品をありがとうございます。どれも美味しくいただきました。食品が届いてお母さんも笑顔になりました」

こう書かれた中学生からのハガキも届きました。子どもにしっかりと食べさせたいけれど食べさせられない、と不甲斐なさを責める母親を、子どもはただ見ることしか、食べることを我慢することしかありません。何十万円、何百万円のお金をくれと言っているのではありません。ほんのわずかな、毎日子どもがお腹を満たせるだけのお金を、安心して生活できるだけのお金を支給して欲しいと言っているのですが、いまだに政府の決定はありません。