オフィス街の地下店舗、少人数の店…

しかし、2月3月と日が進むにつれ状況は急速に悪化。東京都内での感染と人々の不安は広がっていき、飲食店にも大きな影響が出始めた。

三密を避けましょう!という言葉や、リモートワーク、家飲みは、ウイルス拡散を追い越さんばかりの速さで、世にあっという間に浸透していった。それに伴い、ランチに訪れるお客様は減り、ディナーや宴会のキャンセルも相次ぐようになった。5周年に心躍っていた年明けからほんの2~3ヵ月の間に世界が激変してしまったのである。

晴ればーるは地下店舗で窓がない。空気清浄機を自宅から運び込んだり、ウイルス除去の液剤をまいたり、出来得ることはやってみたが、それでも三密は避けがたかった。

色々準備してやってみたが…写真提供/杉山晴美
-AD-

店舗も広さがないため、テーブルや椅子を外すと客席数が確保できない。

緊急事態宣言なるものが出るのでは? 不要不急の外出は避けるべき? そんな話題が人々の間でなされる頃には、住宅の少ない都心から人が居なくなり、営業自体がままならない事態に陥った。

東京の中心地、オフィス街の地下店舗、この条件はまさにコロナ禍の影響を最大限に受ける。
そして2020年4月初めての緊急事態宣言が発令。店は休業を余儀なくされ、4月21日の5周年記念パーティーは幻の宴となってしまった。

都心のビジネス街のビルの地下、カウンターとテーブルの小さなお店…すべてコロナで不利な条件ばかりだった 写真提供/杉山晴美