あれから7年、お互いママになりました(笑)

映画にしても、ドラマにしても、仕事に入る時の気持ちは一緒だ。作品に入るまでに緊張感がどんどん高まっていく。

「私の場合は、緊張や不安が募ってしまうのは嫌なので、早く現場に入りたいタイプです(笑)。物事って、時間が開けば開くほど、『どうしようかな?』と余計に悩んでしまうと思うんです。ですから私は、1日も早く現場に飛び込んで、体を動かしたいと思ってしまいます。舞台のお稽古って、ものすごくセッション感があるイメージで、悩んでいる暇はなくて、とにかく動く、話す。そうしたら反応が返ってくる。そこで何かが見えてくると思うんです。今回、今まで共演したことがあるのは田畑(智子)さんだけなので、他の方々とのお芝居がどんな風になるのか想像がつきません。ですが、(ドラマの)『ファーストクラス』で共演した田畑さんがいらっしゃることが本当に心強いです。あれからもう7年ですよ! お互いママになりました(笑)」

撮影/山本倫子
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舞台の制作発表の後で行われたインタビュー。会見で三池監督に「自分を全部晒してほしい」と言われたことが印象に残ったという。

「6年前でしたら、このような役はいただけなかったと思いますし、オファーをいただいたとしても、演じきれなかったのではないかなと思います。年齢を重ねて、様々な経験を積んだからこそ、こういう役をいただけたことがすごく有難いなと思いました。ですから『力を全部出し切ろう』『ありのままの自分を晒そう!』と思っています(笑)。お芝居って、今まで生きてきた経験のすべてを糧にできると思うんです。いいことも悪いことも、全部糧になって、むしろ私の経験なんてまだまだって思えます。お芝居って本当に奥が深いですよね(笑)。せっかくそういう仕事に就けたのだから、舞台では、自分の生き方のようなものを、精一杯曝け出していきたいです」

今回希さんが演じるのは、桐谷健太さん演じる、闇市を支配する若いヤクザ・松永の幼馴染・ぎん。結核に冒された松永は、高橋克典さん演じる町医者・真田の助言も聞かず、次第に病魔に蝕まれていく。松永の身を案じながら、ぎんの中では、松永への思いが膨らんでいくのだった。