NASA/JPL-Caltech

NASA“最新”火星探査車がサンプル初採取! 成功に導いた日本人技術者が明かす「スゴい技術」

2021年9月1日は、未来に語り継がれる歴史的な日になるかもしれません。

この日、NASAの最新型の火星探査車「パーシビアランス」が最初のサンプル採取に成功しました。「ロシェット」と名付けられた岩石から削り出されたこのサンプルは、2030年代初頭に地球に持ち帰られ、詳しい調査が行われる予定です。もし“生命の痕跡”が見つかれば、この日は、人類が初めて地球外生命の証拠を手に入れた1日として記録されるはずなのです。

35億年以上前には、豊富な水をたたえていたと考えられている火星。人類は長年、火星には地球外生命がいたのではと思い描いてきました。その謎に決着をつけるために、最新探査車パーシビアランスはどんな最新装備を搭載し、どんな作戦を立てているのか? NASAジェット推進研究所のエンジニアで、開発・運用に携わっている小野雅裕さんが徹底的に解説。火星探査の最前線に迫ります。(NHK「サイエンスZERO」取材班

NHK提供
 

狙うは、太古の湖の底に残された生命の痕跡

今回、探査の舞台に選ばれたのは、火星の赤道付近にある、直径45キロメートルほどの「ジェゼロ・クレーター」。35億年以上前には深さ数百メートルの水で満たされていたという、まさに生命の痕跡探査にうってつけの場所です。

この中で、科学者たちが特に注目しているのは、湖に流れ込む川が作ったと考えられる三角州。大量の泥が堆積した地層の中に、微生物の化石など、生命の痕跡が秘められている可能性が高いというのです。

「ジェゼロ」とはクロアチア語で“湖”という意味。赤枠が探査エリア。(NASA/JPL-Caltech)
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紫の部分が探査予定の三角州(NASA/JPL-Caltech)
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今回の探査計画でパーシビアランスは三角州周辺を10キロメートル以上移動する必要があります。急な坂道や岩場でも安全に走行できるように、探査車のギアを軽くしているため、スピードはわずか時速0.15キロメートルです。続いては、搭載された新機能の数々を紹介します。

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