2021.09.24
# 介護

70代で「家族の介護」を“生きがい”にした人を待ち受ける「残念な晩年」

和田 秀樹 プロフィール

「いかに楽をするか」を考えよう

そのようなことにならないためにも、70代の人が家族の介護に直面したら、介護保険制度なども駆使して、いかに楽をするかという視点でヘルパーさんなどの手を借りてください。

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場合によっては、施設などに入所してもらうことも考えましょう。そのような決断をしても、なんら罪の意識を感じる必要はありません。そのほうが、介護する人、される人のお互いのためでもあります。

介護する人もいきいきとした70代を送れますし、時間が自由になった分、頻繁に要介護の人のもとへ会いに行けばいいのです。

家族同士で介護していると、疲労から、介護者が虐待行為をするようなことも起こりがちですが、第三者の手を借りて自身の負担を抑えていれば、そのようなことも防げます。

特に認知症の人を相手にした介護だと、意思疎通がはかれず、つい感情的になってしまうことも起こりがちですが、他人による介護であれば、いがみ合うこともないでしょう。

 

ところが日本においては、いまだに封建的なところが残っていて、家族の介護は家族ですることが美徳のように思われています。そのような風潮が、介護者たちを追い詰めている現状があります。早くそういった価値観から抜け出さないと、今後、日本の超高齢社会は乗り切れないところまで来ています。

介護を生きがいにしないということは、70代の人が、この先80代、90代も元気に生きていくためにはとても大事なポイントです。

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