2021.09.07
# YouTube

「デブは恋愛対象外」見た目のコンプレックスを煽る「マンガ広告」の深刻な問題点

YouTubeでよく目にする理由

では本題でもある倫理的な観点からはどうなのだろうか。

「こと倫理的な問題に対しては、弊社で言いますと実際に広告を掲載させていただくインターネットメディアのガイドラインや、広告の出稿を仲介させていただいている弊社のような存在が、どういったポリシーや広告掲載基準を掲げているのか、どこまで容認するか、また広告の配信ブロックを行う作業工数を、実務者が十分に確保できるかなどによって大きく変わってきてしまうのが実情です」

 

コンプレックス広告が蔓延する業界の構造

西舘氏はこうした業界の現状に危機感を抱き、責任者を務めるpopIn Discoveryでは“コンプレックス広告”を撤廃するという決断をしたという。

「弊社が提供するサービス『popIn Discovery』は、国内最大級のネイティブアドネットワークです。いわゆる記事型の広告配信手法で、本来であれば『今読んでいるコンテンツ』と近しい広告を配信させる技術です。

広告も情報のコンテンツのひとつという考えのもとにWEBサイトをネットワーク化し、広告配信を実現させたものなのですが、本来の使い方からどんどんかけ離れていってしまっていることへの違和感も拭えず、広告審査基準を今年の5月25日に引き上げました。差別的な表現であったり、コンプレックスを過剰に煽ったりする内容の広告は配信を停止するようにしました。

正直なところ、コンプレックス広告はシェア率も高いのでビジネス的には苦渋の選択ではありました。ただ、消費者にとって広告は“見させられているもの”であって、自ら望んで見ているものではないわけです。ただし、正しい情報接触ができれば、広告も情報コンテンツのひとつとしてできることがあるはずでした。

しかしどんどん過剰になっていくことも含めて、見ていて不快に感じるという声も多く、またどこまでも過剰になっていくことがあってはならないと思いますし、まずは自社の倫理観向上のためにも決断しました」

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