木村拓哉の名作ドラマ『若者のすべて』と『おかえりモネ』の“深すぎる共通点”

若き者たち

モネで描かれる、現代の若者ゆえの悩み

モネ(清原果耶)と医師・菅波(坂口健太郎)との恋模様が盛り上がってきたNHK朝ドラ『おかえりモネ』。「あなたの痛みは僕には分からない。でも分かりたいと思っている」と菅波がギュッとモネを抱きしめ来週へ続く……という展開にネットは大盛り上がり。Twitterでは「坂口健太郎」「俺たちの菅波」などがトレンド入りしたほどだ。

これまでモネやその周辺人物の悩みに焦点が当てられることが多かったため、「重い」「暗い気持ちになる」といった感想コメントが多かった『おかえりモネ』だが、この2人の恋模様に加え、8/30~9/3放送週の物語はなかなか興味深いものがあった。

この週は「若き者たち」というテーマで、モネ(清原果耶)とモネの妹、そして4人の友人たちが抱える苦悩が浮き彫りにされていた。震災で母を亡くしただけでなく、アル中になった父を見て心を痛め続けている亮。その亮のことで、姉のモネに嫉妬する妹の未知。親や地元の人たちのために家業を継ぎたい気持ちがある一方で、自分の人生はこれでいいのか?というジレンマに葛藤する三生……。皆明るく振舞っているものの、人知れず悩みを抱えもがいているのだ。

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そんな中で、気になるセリフが登場した。それは菅波がモネの職場仲間と話していたときのこと。彼らが「痛みを抱えていない人なんていない、何も言わないだけで」と言うと、菅波は「言えないですしね。相手のほうが辛いんじゃないかと思うと……」とつぶやくのだ。

これを聞いたとき、私は思わずハッとしてしまった。なぜならこのひと言にこそ、かつてとは違う、現代に生きる若者ゆえの苦悩が凝縮されているのではないかと感じたからだ。

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