2021.09.04
# 不動産 # 離婚

7000万円で夢の「注文住宅」を買った夫婦が離婚…「豪邸で貧しい生活」をおくるハメになったワケ

堀井 亜生 プロフィール

事例3 こだわりの注文住宅

家を建てるならこだわりたいと、7000万円で注文住宅を建てたD夫さんとE子さん夫妻。一階には夫の趣味の自転車を収納・整備できる特別な作りのガレージを作り、外観は妻の要望で南欧風のアーチを作るなど、個性的な家にしました。子ども部屋にブランコを設置して、ピアノを弾くための防音室も作りました。

しかしその五年後、夫婦関係が破綻して離婚をすることに。財産を分けるにあたって家を査定に出したところ、個性的すぎて買い手が付かない、購入価格が高く残っているローン額も高いため、売り出し価格が高く購入者は現れないだろうと言われました。

 

<解説>

不動産業者によると、注文住宅は建売住宅に比べて売却しにくいそうです。

建主のこだわりを重視して作られているため、使い勝手が悪く、いい家であっても前の住人に個性を感じて心理的に買いにくくなってしまうためと言われています。

特に、外観や外装が奇抜だったり、趣味のための特殊な設計の部屋があったりすると、かけたコストに反して住宅としての価値が下がってしまいます。売りに出してもローンを返済できる価格で売れないため、売却するためにリフォーム代をかけて個性の少ない家にしないといけないこともあります。

[PHOTO]iStock

<末路>

当初は売却を希望して売りに出しましたが、全く買い手がつかないため、妻が離婚後も住むことになりました。しかし、夫も自分の住まいの家賃がかかるため、住宅ローンを全額払うことは難しく、妻も働き始めて住宅ローンの一部を負担しています。
夫は住んでいない家のローンを払い、妻も給料の多くを住宅ローンに費やしています。個性的な豪邸に住みながら、極めて質素な生活を強いられることになりました。

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