菅義偉首相[Photo by gettyimages]

菅首相による「党役員人事」の断行…そのウラに潜む「巨大なリスク」の正体

タイムリミットは「今週中」

二転三転、激動する政局

政局が急展開している。いったん浮上した「9月中旬の衆院解散話」が消えた、と思えば、菅義偉首相は「来週にも自民党役員人事を断行する方針」と報じられた。だが、この局面で人事は可能なのか。失敗すれば、首相の総裁選出馬さえも不透明になる可能性がある。

報道各社は8月31日夜から9月1日にかけて、一斉に「菅首相は9月中旬の衆院解散を模索している」と報じた(https://jp.reuters.com/article/pm-suga-idJPKBN2FW27Y)。ところが、この話は1日も経たないうちに、消えてしまった。首相自身が否定したためだ。

急展開を見せる政局の中心にいる菅義偉首相[Photo by gettyimages]
 

菅首相は1日、会見で「最優先は新型コロナ対策。いまのような厳しい状況では解散でき(る状況では)ない」と語り、早期の解散を否定した。同時に「自民党総裁選の先送りも考えていない」と語った。これで、9月中の衆院解散はなくなった。

なぜかと言えば、いま発令中の緊急事態宣言は、9月12日に期限切れを迎える。新型コロナの新規感染者は減少傾向にあるが、重症者は減っていないので、延長される可能性もある(https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/#graph--infect-death__infect)。一方、首相が「先送りしない」と明言した自民党総裁選は、17日が告示日だ。

宣言が切れる12日から17日まで、わずか5日しかない。理屈の上では、その間に解散するのも可能だが、実際には2つの理由で難しい。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら

関連記事

編集部からのお知らせ!

おすすめの記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/