全国民必読 長生きしたければ病院に行くな

余計な検査は受けないほうがいい、病気を作るだけだから
週刊現代 プロフィール

「病院は見過ごしを一番怖がるので、とにかく必死で異常を見つけようとします。たいがいの場合、『異常な影がある』と、まず言われます。そこから精密検査になりますから、ふつうの人は、次の結果が出るまで不安でたまらない。受診する側も、自分に必要な検査がどんなものなのかを自分で考え、その検査の数値の意味を知るくらいの知識が必要です。

 また、過剰な投薬には注意してください。たとえば軽い高脂血症で投薬を始める病院はおかしい。無駄な投薬は二次健康被害の可能性も生みますし、薬依存や薬漬けの恐れもある。いくら早めの治療が必要だといっても、軽い高脂血症や糖尿病には投薬は必要ありません。まず必要なのは、生活指導です。

 人間ドックを行っている病院で病気を掘り起こされ、系列病院で治療する―そんな構図を指摘されても仕方がない病院は確かにあります。検査は頻繁に行うのではなく、本当に必要な時に必要な検査を受ければ十分なのです」

諏訪中央病院・鎌田實名誉院長

 前出の帯津良一医師は、「人間ドックは受けたことがないし受けるつもりもない」と言う。本当の健康は、数字には表れないという。

「『いつもと違うな』という感覚は、食べたり、体を動かしたりする中で気づくもの。その声を見落とさないようにするには、何よりメリハリのある生活をすることです。昼間は一生懸命汗を流して仕事をして交感神経をぴりぴりと刺激する。

 仕事が終われば完全にリラックスして副交感神経を働かせる。こうした切り替えの意識が自律神経を敏感にさせ、体の異変があった時にその声を聞き取るための勘を鋭くさせるのです」

 健康は、病気を恐れながら得られるものではない。病気の存在を忘れる時にこそ得られるものだろう。つまり、「病院で検査を受けていれば安心」という考えは幻想なのだ。長生きの秘訣、最高の医療とは、過剰な健康志向に縛られずに生きることなのかもしれない。