10代半ばで「4人とパパ活」の末、性感染症に…専門クリニックを訪れる“パパ活女子”たちの実態

小堀 善友 プロフィール

彼女とパパ活をしている男性は4人いるとのことですが、そのうちの1人が尿道炎の症状があり、検査でクラミジアと判明しました。おそらく、彼女から感染した可能性が高いということでした。

性感染症は抗生物質を投与することによって治療が可能な病気が過半数を占めますが、後遺症を残してしまうものもあります。例えば、最も一般的な性感染症であるクラミジアでさえ、女性に長期的に感染を起こすと、骨盤内の炎症や、不妊症といった後遺症が残ってしまうケースもまれに報告されています。

私は、彼女にはくれぐれも自分の体を大事にするようにとお話をして、抗生物質による治療を行いました。また、性交渉のある他の男性も感染していないか検査を受ける必要性があることを必ずお話しするようにと、彼女に伝えました。彼女だけ治しても、他の相手の誰かが感染していたら、また彼女に移ってしまう可能性もあるからです。(専門用語で、ピンポン感染といいます)

 

複数の性感染症を発症していた患者も

また別件で、淋菌、クラミジア、梅毒、トリコモナスを同時に起こして来院された18歳のパパ活女子もいました。風俗店で働く女性のように、お店で感染症の状態が管理されていない分、余計に危険性が高いと思われます。

さらに、そういったパパ活女子と気軽に性交渉を持とうとする男性も感染リスクが高いと考えられます。例えば、淋菌やクラミジアは膣や陰茎だけでなく、のどにも感染することがあります。のど(咽頭)に感染を起こしていたら、オーラルセックスや、場合によってはキスをするだけでも感染してしまいます。素人だから安心安全、なんてことは絶対になく、危険度が高い可能性があることは忘れてはいけません。

当院に訪れる患者さんには本当にさまざまなケースがありますが、新型コロナウイルスの影響で一時は患者数が減少しました。しかし、時間の経過とともに気がかりなことも出始めています。詳細は後編<多くの人が知らない「性感染症」のリアル…泌尿器科医がコロナ禍でも心配するその“動向”でご紹介したいと思います。

(※登場された方のプライバシーに配慮し、実際の事例を一部変更、再構成しています)
(※本記事は、パパ活に関する記述などがありますが、決して「パパ活」の推奨や、その他の「犯罪となり得るいかなる行為」も容認する意図でないことを注記します)

関連記事