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# 介護

89歳の母を「劣悪な有料老人ホーム」に入れてしまった、50代一人娘の大誤算

このままでは、弱っていくばかり…

現在、特別養護老人ホームで認知症の母美恵さん(仮名・89歳)の介護をしている竹井莉子さん(仮名・59歳)。竹井さんの自宅から徒歩10分程度の距離にある施設であるため、面会も頻繁に行くことができ、美恵さんのお世話を十分にできていると語る。

しかし、母が要介護となって14年間、在宅介護→介護付き有料老人ホーム→在宅介護→グループホーム→特別養護老人ホームと様々なトラブルに見舞われながら、現在の施設にたどり着いたという。施設での介護にはどんなトラブルがあるのか?

『図解とイラストでよくわかる 離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本』にも掲載された事例を、介護者の実体験をもとにレポートしていく。

離れて暮らす母の介護費用は月50万円

2007年に竹井さんの父が他界。その後しばらくしてから、母の美恵さんの様子がおかしくなった。当時を振り返って、竹井莉子さんは次のように話す。

「母は、父が亡くなった後、一人暮らしが不安だったのでしょう。そのあたりから様子が少しおかしいなという感じがして…。もともと不安神経症の傾向があったことから、心配になって、『物忘れ外来』を受診しました。でもその時は認知症とは診断されず予防として薬を処方されました」(以下、「」内の発言は彼女によるもの)

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しかしその後、徐々に症状が進行していき、2008年春に要介護認定を受け、在宅での介護が始まる。

「当初は、訪問介護だけでしたが、次第に週2~3回はデイサービスへ行くようになりました。だんだんと、認知症の症状が進むにつれて、見守りが必要な時間が長時間にわたるように。

ですが、当時私は仕事が忙しく、埼玉県に暮らしている母と同居することができませんでした。なので、介護保険が適用になるヘルパーさんの他に、民間の家政婦さんにもお願いする必要がありました。そして、家政婦さんに泊りでのケアをお願いすることも増えていき、介護にかかる費用が、月に40万~50万円と高額になっていきました」

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