『ダウンタウン』の松本人志(57)も『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で「すごいと思った芸人」として、高田純次の名を挙げ、高田が昔、収録中に突如口にしたという、以下のようなコメントを紹介している。
「(歯を矯正している一般の少女に対し)なに、キミ、針金食べてるの?」
今だと確実にアウトな“暴言”である。番組中、さすがの松本も「思春期の女の子やし、今なら(確実に)切られる(=カットされる)んでしょうけど…」と、さりげないクレームを入れていたが、をその瞬発力のみ(?)で“放言”するとぼけた姿勢には、ただただ驚愕するしかない。
「芸能界」という大きな湖を水面下ギリギリで自由自在に遊泳する、高田純次の奔放かつインディペンデンスなスタンスが、マツコやさんま、松本ら、一つの失言が命取りともなりうる“大御所”からすれば、羨ましくあるのかもしれない。
高田純次の生き様を示唆する名言の数々
ここで、高田純次による名言のいくつかを抜粋してみよう。
「“適当”とは辞書で調べると適材適所という意味なんだよ」
「毎年目標を聞かれると、『ただ生きる』と答えています。これが僕の哲学、目標ですよね」
「『説教』『自慢話』『思い出話』、この3つを抑えていかないと自分は伸びない」
「苦手な人は受け流しちゃうかな。だから、ストレスはゼロ」
「イチローだって7割近くは失敗する。3割成功すれば一流なんだから…と思ったほうが気が楽になる」
「世の中ってオレより頭のいい人のほうが多いんだ」
「1番、2番を目指すんじゃなくて、4番、5番を目指す」
「やっぱり人間は難しいことに挑戦したほうがいいよ。オレはいやだけど」
さっき、「水面下ギリギリで自由自在に遊泳する」と書いたが、
『説教』『自慢話』『思い出話』の3つを封印しながら「ただ生きること」を哲学とし、「4番5番」という「適材適所」のなかで、「難しいこと」や「苦手な人」とは巧妙に距離を取って、ストレスゼロの毎日を過ごす……
そんな処世術こそが高田純次の真骨頂なのではなかろうか。