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9月3日 クエン酸の日

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

今日9月3日は「クエン酸の日」です。これは「9月3日」という日付が「ク(9)エン酸(3)」と語呂合わせできることから、株式会社ポッカコーポレーションによって制定されました。

クエン酸は酸性を示す有機化合物(有機酸)の一種で、植物などに多く含まれています。「クエン(枸櫞)」というのはミカン科の常緑低木「シトロン」の漢名で、植物の中でも特にシトロンのような柑橘類の果実に多く含まれていることからこの名がつきました。

我々が「クエン酸」と聞いて思いつくものといえばみかんや梅干し、レモンなどの非常に酸っぱい食材でしょう。クエン酸は それらの食材の特徴的な酸味の原因となっています。

現在、食品に添加されるクエン酸のほとんどは「クエン酸発酵」という方法で生成されています。これは糖を分解してクエン酸を蓄積する発酵ですが、実はこれを行うのにクロカビやアオカビといったカビ類が用いられています。

ここまでクエン酸が含まれる身近なものとして食材に焦点を当ててきましたが、実はもっと身近なところにクエン酸が存在していることをご存知でしょうか?

それは1937年にドイツの科学者ハンス・クレブス(Hans Adolf Krebs, 1900-1981)が発見した「クエン酸回路(TCA回路)」という、我々の体中のエネルギー代謝において中心的な役割を果たす一連の反応サイクルです。その名の通り、この反応においてクエン酸は非常に重要な役割を果たしており、我々にとって無くてはならない存在なのです。

この業績でクレブスは1953年のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

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