起こりうるコロナによる「病院倒産」/photo by iStock
# 新型コロナウイルス

コロナで「病院倒産」も起こりうる…いま現場を襲っている「医療逼迫×赤字経営」という悪夢

新型コロナ受け入れ病院の“倒産”

驚愕のニュースだった。全国で初めて、大阪で新型コロナウイルス感染患者を受け入れている病院が倒産した。

信用調査会社の帝国データバンクによると、大阪市福島区の医療法人「友愛会 松本病院」が8月26日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請した。

松本病院は、内科、外科、脳神経外科、整形外科、循環器内科、形成外科など幅広い診療外来を設置し、24時間の救急医療にも対応、21年1月からは大阪府から強い要請を受け、一部の病床で新型コロナの軽症・中等症患者を受け入れていたという。

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同病院の経営は、コロナ禍の前から逼迫していた。

手術室や集中治療室の刷新、MRIなど先進医療機器の導入など設備投資に伴う借入金が重荷になり、02年には借入金が整理回収機構へ譲渡される事態となったが、13年には経営体質が改善し、15年10月には新病棟が完成。しかし、新病棟開設への設備投資負担により再び経営が悪化し、取引金融機関から返済猶予を受ける事態に陥っていた。

一方で、20年12月には病院の病棟看護職員、入院患者の計12人が新型コロナに感染していることが判明、外来患者数が大きく減少する中、21年1月から新型コロナ感染患者の受け入れに踏み切っていた。

同病院の松本直彦理事長はホームベージ上で、「新型コロナ患者を受け入れたことが、経営を圧迫したとの記事があったが、そのような事実はありません。ひとえに経営の稚拙さに起因するものと認識しています」とコメントしている。

だが、新型コロナがさまざまな病院の経営悪化の一因になっている事実は否定できない。

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