元妻の両親と家族ぐるみの付き合いをしていた坂本さん。両親は離婚にどんな反応を示したのだろうか。

「うちの母は意外にも、離婚をサポートしてくれました。『結婚していたときのあなたは目がつり上がっていたから、いい決断だと思う。別居したいまはすごく幸せそうだから、私たちはあなたの味方よ』って。両親にはこれまで詳細を相談してこなかったんですが、やっぱり親はよく分かってくれているんだな、と泣きそうになりました」

こうして、坂本さん夫婦は離婚に至った。

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「セックスレス離婚」で変わった結婚観

離婚から2年たった現在、付き合って半年以上になる恋人がいる坂本さん。離婚を経て、結婚観が大きく変わったという。

家柄とか育ちではなく、一緒にいて楽しい女性と結婚したいと思っています。当時は子どもを作ることが大前提だったからああいう発想になっていましたが、子どもは産まれるかどうかもわからないし、育った後は夫婦2人きりになる。

いま思うと、元妻に尽くした時間は、僕にとって何の楽しみも学びもなかったんです。あの時間を自分の趣味や勉強に費やしていれば、どれほど成長できたか分からない。

いまの恋人はセックスも趣味も相性がぴったりで、彼女とは結婚したい。でも、結婚しても、いつも一緒にいるのではなく、自分自身が成長するために趣味や勉強の自己投資は続けるつもりです。自分への投資は裏切らないけど、他人への投資は関係がうまくいかないとゼロになりますから」

本連載では、どういうわけか男性の取材応募者が非常に少ない。だから最後に、男性がレスられたときの気持ちを坂本さんに聞いてみた。

セックスを拒否されると、人としてのプライドが傷つくんですよ。自分の本質的なところを求められていない気がして。それって、すごく悲しいんです。先ほど、前の結婚から学ぶことはなかったと言いましたが、人間として少しは成長したかなとも思います。一緒にいてお互いが楽しいかどうか。お互いの世界観を尊重できるかどうか。こういったことが一番大切なんだ、とやっと気づきました」

〔PHOTO〕iStock

いまを充実させ、結婚後の夫婦の自律性を大切に考える彼は、きらきらと自信に満ちた笑顔を見せた。

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