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「タリバン復活」で活発化…インドネシア・イスラムテロ組織メンバーを大量摘発

コロナ渦でも続くテロとの戦い

独立記念日のテロを計画

インドネシア国家警察の対テロ特殊部隊「デンスス88」は、8月20日、イスラム教テロ組織に対する大規模な掃討作戦を全国的に展開し、テロ組織メンバーら53人を逮捕した。

そして逮捕したメンバーに対する捜査の結果、8月17日の独立記念日にテロを計画していたことが明らかになるなど、インドネシアには依然としてテロが「今そこにある危機」として存在していることを国民に強く印象付けた。

Densus 88(WIkipedia)

国家警察などによると、逮捕した53人のうち50人は国際的テロ組織「アルカイダ」と関連があるとされる「ジェマ・イスラミア(JI)」のメンバーで、残る3人は中東のテロ組織「イスラム国」を信奉する「ジェマ・アンシャルト・ダウラ(JAD)」の構成員とみられている。

8月上旬から一斉に行われたテロ組織壊滅作戦は、ジャワ島の東・中部・西ジャワの各州、スマトラ島のジャンビ州、北スマトラ州、ランプン州、ジャワ島のバンテン州、スラウェシ島の南スラウェシ州、カリマンタン島の西カリマンタン州など全国各地で行われ、JIメンバー50人が逮捕されたという。JADメンバーは活動拠点があるとされるカリマンタン島東カリマンタン州で3人が逮捕された。

掃討作戦ではメンバーの逮捕と同時に活動拠点や自宅からは手製拳銃などの武器、弾薬などが押収され、一般市民から寄付を募り活動の軍資金とする「慈善団体を装った募金箱」も1500個以上が押収されたという。

逮捕したJIのメンバーには軍資金を調達する「会計担当者」や、西ジャワ州バンドン、中部ジャワ州クラテンなどにあるとされる「軍事訓練キャンプ」でテロ攻撃の訓練を受けた「テロリスト」も含まれており、大きな成果があったとしている。

 

2020年の11月、12月に実施された一斉捜索では、JIの軍事部門指導者で2002年10月にバリ島で起きた外国人観光客など202人が犠牲となった爆弾テロに関与したとされながら潜伏、逃走を続けてきたアリス・スマルソノ容疑者や、爆弾製造の専門家で2004年、2018年にスラウェシ島中部スラウェシ州で起きた爆弾テロに関与したとされるウピック・ラワンガ容疑者といった「大物幹部」が逮捕され、JIは組織の弱体化が伝えられていた。

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