みんなセックスレス #06:セックスと結婚は別 前編】

もはや社会問題と言っても過言ではない、夫婦の「セックスレス」。本連載では、毎回1組にフォーカスし、彼らがどのようにその問題と向き合っているのか紹介する。

2年前にセックスレスが原因で離婚をした坂本さん(32歳・仮名)は、鍛え上げられた肉体をもつスポーツマン。誰もが知るグローバル企業でバリバリと働く、いわゆるハイスペ男性だ。そのうえ、イケメンで明るく、爽やか。男性としての魅力にあふれている坂本さんだが、意外にも、結婚当初から妻にセックスを拒否され続けていたという。若くて健康なカップルがセックスレスになったのはどういうわけなのか。坂本さんに率直に語ってもらった。

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相手を「好き」で選ぶから結婚できない

坂本さんの元妻は学部は違うが、大学の元同級生。2人は親同士が友だちだったことから、小さな頃から知り合いで、家族ぐるみの付き合いが年に数回ほどあった。坂本さんははじめ元妻を恋愛対象として見ていなかったが、彼女を結婚相手として意識するようになったきっかけがあった。

恋愛において真面目で、恋人をすぐに結婚相手として見る傾向がある坂本さんは、自分と価値観が合わないとわかったらすぐに別れを告げていた。「そのほうが、お互いにとって傷が浅いし、結婚をしない相手と付き合っても意味がないから」と。

合理的思考を重視する坂本さんだからこそ、一流MBAを取得し、競争の激しい業界で活躍できるのだろう。しかし、性的欲求や情熱に流されずに、慎重に結婚相手を求めるので、これまで3ヶ月以上女性と関係が続いたことがなかったという。

〔PHOTO〕iStock

29歳のとき、坂本さんはまたしても恋人と別れてしまう。そのときも3ヶ月と続かなかった。30歳ぐらいに結婚するのが人の成長として当たり前だと思い込んでいた坂本さんは焦り、なぜ自分は恋人と結婚に至らないのか自問自答するようになった。

“好き”という感情だけで恋人を選んで来たから、世界観や価値観が擦り合わせられないんじゃないかと思ったんです。これからは、最初から結婚相手の条件を満たしている人と付き合おうって」(坂本さん、以下同)