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老後の資産運用で大後悔…「退職金で投資デビュー」した夫婦を襲った“悲劇”

老後資金を運用して少しでも増やしたい、という思いは誰にでもあるだろう。だが、資産運用はそう簡単ではない。やり方を間違えるとかえって資産を減らしてしまったり、場合によっては資産を失って「老後破産」したりする可能性もある。

シニアがやってしまいがちな「ざんねん」な資産運用を見てみよう。

老後資金の運用でありがちなのは、次のようなケースだ。

(1)退職金で投資デビュー(破産リスク:小~中)

(2)個別銘柄に集中投資(破産リスク:中~大)

(3)FXで大きなリターンをねらう(破産リスク:中~大)

1つずつ見ていこう。

 

(1)退職金で投資デビュー

 定年退職し、退職金が銀行口座に振り込まれると、通帳にはこれまでで最も大きな数字が記載される。「これを金利の低い預金のままにしておくのはもったいない。うまく運用しなければ」と思っていると、狙いすましたように銀行から連絡がくる。それは手紙だったり、電話だったり、時には銀行員が自宅まで出向いて来たりすることもある。いずれも要件は「退職金の運用について」だ。

預金の金利は低いですよね、ですから、こういった商品で運用してはいかがでしょうとかなんとか、熱心に勧めてくる。これまで運用の経験のない人だと、「そうだなぁ、そうかもしれないなぁ」などと、営業トークに乗せられて勧められるままに金融商品を買ってしまう。こんなふうに「退職金で投資デビュー」するケースはとても多い。

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だが預金しか利用したことがない人だと、勧められた金融商品の仕組みやリスク度がきちんと理解できないし、いくらくらい購入していいかもわからない。銀行が熱心に勧めてくるのは手数料の高い金融商品ばかりだが、初めて投資商品に接するので手数料が高いかどうかの判断がつかない。そもそも、手数料がかかることさえ把握していないこともある。

結局、勧められたものを買っても、手数料がリターンを上回ってお金が増えないどころか目減りする。あるいは、お金が必要になって中途解約しようとすると解約手数料がかかって購入金額を大きく下回る額しか戻ってこない。とある夫婦のケースでは、必要以上に金融商品を購入してしまい、十分運用できないまま解約することになってしまったということもある。

銀行が勧める金融商品を知識がないまま購入してしまうと、老後の大切な資産である退職金を大きく減らしてしまうことにつながる。お勧め商品は買って得するのは銀行だけだと心得よう。

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