犬×犬で注意したい点は?

まずは、1頭目が犬で、さらにもう1頭犬を飼いたい場合について考えてみたいと思う。保護犬を引き取る方も増えてはいるが、ペットショップやブリーダーなどで子犬を購入するケースがまだまだ主流で、先住犬+子犬というペアになることがは多い。

子犬側はまだあまり警戒心もないので、新しい環境にすんなり馴染んでくれることが多いように思う。とはいえ、トイレトレーニングなど、手がかかるのは子犬の方だが、先住犬も気をつけてケアをしてあげたい

子犬は警戒心がないので、すぐに慣れることが多いが、先住犬へのケアも忘れずに。photo/iStock

先住犬にとってみれば、やってきた子犬はいわば突然生まれた妹か弟のようなものだ。家族の注目はどうしたって子犬に向いてしまうだろうが、今まで「ひとりっこ」として家族の愛情を一身に受けて暮らしてきた先住犬にとっては、思うところがあるのは当然だろう。子犬についつい注目しがちになるかもしれないが、こういうときこそ先住犬の様子もしっかり見てあげて欲しい。

-AD-

また、子犬用のエサを先住犬が食べてしまう、などのトラブルも考えられる。フードはそれぞれのライフステージに合わせて適切なものを選び、子犬の頃はしっかりと子犬用のフードを与えて欲しい。しかし、子犬用のフードを先住犬が食べてしまう、逆に先住犬のフードを子犬が食べてしまう、などが起こる可能性もある。

子犬用のフードは、少しの量で栄養が取れるよう、カロリー密度が高い場合がほとんどだ。例えば少し胃腸の悪いシニア犬が子犬用フードを食べ過ぎてしまうと、最悪の場合には急性膵炎などの病気になることもある。また子犬が大人用のフードを食べ続けると、成長に必要な栄養を十分に取れないことも考えられる。どうしてもお互いのフードを食べてしまうような場合は、子犬はケージの中でフードを与える、それぞれ別の部屋でフードをあげるなどの工夫が必要だろう。

つい新しい子をかまってしまいがちになるが、先住犬を優先することを忘れずに。photo/Getty Images

また、先住犬がシニアになって運動量が減ってきたので、子犬を迎えて元気をだしてもらおうと考える方がいる。でも、シニアの先住犬と子犬との運動量が違いすぎる場合、子犬を常にケージから出してフリーにしていると、先住犬がゆっくり休めなくなることがある。

子犬は基本的に自由なので、寝たい時は寝るし、遊びたい時は相手の都合などおかまいなしに先住犬にじゃれつく可能性がある。先住犬はいままでの生活リズムが保てず、ストレスで嘔吐や下痢などの消化器症状が出たり、なんらかの体調不良になるかもしれない。

新しい生活にお互いが慣れるまでは、先住犬だけが休めるスペースや部屋を確保する、昼間留守にする場合は子犬だけでもケージやサークルに入れる、など、子犬だけでなく先住犬にもしっかりと配慮することが必要だろう。