その5:若く時間がある者が集まるコミュニティに属している

「私は逃げたけど、ナビはヘマしたよね」と同級生の女子が話していたのをジェオンは聞いてしまい、傷ついた表情を見せていた。

彼らは大学で同じ学部に所属し、共通の仲間がいる。そして大学生は社会人よりヒマであり、仲間の恋愛に首をつっこむエネルギーもあるため、2人の関係や行動に口を挟む。つまり、同じコミュニティに属していると噂にもなるし、批判や揶揄の対象にもなりやすい。これも、ジェオンが自分の行動を反省するきっかけに繋がったと思う。

JTBC公式サイトより

社会人でも、職場など同じコミュニティで男女関係に進展することは多いが、大抵の人は見て見ぬふりをする。実際には皆注目しており噂にもなるが、目の前では言わないし、本人に聞かれないよう気を遣う。加えて男同士はお互いの恋愛に口を出さないケースが多いため、男性が自分の異性関係を反省する機会は訪れにくい。

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以上の条件のいくつかが複合的に作用した結果、ジェオンはナビに真剣に向き合うようになったと筆者は考える。ただ現実において、曖昧な関係から始まった2人の間でこれらが当てはまるケースは稀だ。複数の曖昧な関係を楽しんできたモテ男が急に一途な男に生まれ変わる可能性は、ゼロではないが限りなく低いだろう。もちろん、本命を失うくらいなら他の相手は捨てる! という選択をする男性は現実にいるにはいるし、若い男性の場合は、まだそういう相手に出会っていないだけのケースもある。だが、万が一の可能性に懸けることが「地獄の門を開ける」(という表現が作中にも出てくる)かもしれないことは認識しておいた方がいいだろう。

JTBC公式サイトより

……ただ、このドラマのタイトルのように、「わかっていても」抗えず、「わかっていても」突っ走ってしまうことが人生にはある。ナビのように「たぶん後悔する。当たり前でしょ。それでもいい」と覚悟が決まったのなら、気が済むまで頑張ればいい。というか、頑張るしかない。この手の悩みに山ほど向き合ってきて思うのは、欲望に流される女性は鬱々としていくが、欲望に従う女性は元気になっていくということだ。流されず、自分で選べば後悔はしないはず。茨の道だとわかっていても!