韓国ドラマを観ていると、カフェでコーヒーを飲むシーンがよく登場します。実は、韓国は1人当たりのスタバ店舗数が日本の約2倍もある「カフェ大国」なんです(※)

2015年の年末ソウル旅で韓国カフェにどハマりし、そこから今まで、900軒以上のカフェへ行って来た「韓国カフェヲタク」である筆者が、そんな韓国のカフェ事情、そして最近の「カフェみたいなワインバー」の流行についてお伝えしたいと思います。

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そもそも、なぜ韓国にはカフェが多いのか

2019年の現代経済研究院のデータによると、韓国のコーヒー消費量は1人当たり年間353杯なのだそう。食後はカフェでコーヒーが普通。サラリーマンたちも職場の同僚たちと昼食をとったあとは、コーヒーショップに寄ってアメリカーノが定番スタイルです。

「아아(アア=アイスアメリカーノの略)」「얼죽아아(オルチュガア=凍え死んでもアイスアメリカーノの略)」という造語が生まれるほど、コーヒーを飲むことは韓国の人たちに根付いているわけですが、ここまで爆発的にコーヒー文化が発展したのは、1999年に韓国・ソウルにスターバックスが上陸したことが要因のひとつと言われています。

スターバックスの韓国国内店舗数は2020年に1500店舗を越え、世界でも上位に入るほどの数。冒頭でも述べたように、1人当たりのスタバ店舗数は日本の倍ほどあり、街中では鬼ほどスターバックスを見かけます。ちなみに、スターバックスコリアのVMD(内装や商品の見せ方)は世界的にも人気で、グッズは日本の観光客のあいだでも定番のお土産です。

では、1999年以前はどうだったのかというと、その昔はカフェというよりもタバン(喫茶店)が主流だったそうです。当時大人気だったのが、1988年にソウル・大学路にオープンした「ボヘミアンコーヒー」。それまで韓国になかったハンドドリップコーヒーを提供する革新的なカフェで、韓国コーヒー第一世代である巨匠パク・イチュ先生が始めたカフェとしても知られています。2004年に江陵へ移転したことで、以降、江陵はコーヒー都市として発展することとなります。

ボヘミアンコーヒーの落ち着いた店内。

ボヘミアンコーヒーは建物の外観もかわいい。

2010年頃にはソウル・江南区を中心にブランチカフェが流行し、2016年以降は、よりミニマルでシンプルな個人カフェが増加し人気を博します。韓国はインスタ大国ということもあり、SNSの普及によりカフェ人気に拍車をかけている模様。2016年以降の流れは今も続いていますが、最近はカフェの多様化が目立っています。