photo by iStock

トラック7台分のモノを捨てた、87歳女性の証言

中村メイコさんに共感の声多数

87歳で著書『大事なものから捨てなさい』を上梓した女優・中村メイコさん。彼女が提唱する「大事なものから捨てる」生き方に、各界から多くの賛同の声が寄せられている。子どもの写真、生まれ育った実家、洋服、幼少期の宝物、蔵書 、靴・・・・・さらには人間関係まで、全部捨てて身軽になった人々の声に耳を傾けてみよう。

 

思い出は消えないから

「ごめんなさい、ごめんなさい……。今までありがとう」

古いキユーピー人形の頭をなでながら、女優の中村メイコさん(87歳)はひとり呟いた。傍らには透明のゴミ袋があり、年季の入ったおもちゃがいくつも詰め込まれていた。

「他人からみればガラクタかもしれませんが、私にとってこのキユーピー人形は大事な『宝物』でした。昭和の喜劇王エノケンこと榎本健一さんが下さったものでしたから」(メイコさん)

わずか2歳8ヵ月で芸能界デビューしたメイコさんにとって、遊び相手はエノケンや古川ロッパ、徳川夢声といった昭和の大スターたちだった。彼らがくれたおもちゃを、メイコさんは大切にしまっておいた。

「23歳で夫の神津(善行)さんと結婚し、女の子二人と男の子一人を育てる母親にもなりました。その間、何度も引っ越しをしましたが、エノケンさんのキユーピー人形などの宝物は、手放さずにいました」(同)

メイコさんにとって、幼少期からの宝物は「守り神」だった。

しかし80歳の時、メイコさんはずっと大事にしてきたものを捨てる決断をした―。

エノケンがくれたキユーピー人形で遊ぶメイコさん

きっかけは引っ越しだった。それまで住んでいた一軒家から、3分の1の広さしかないマンションに移ることになり、大量のものを処分する必要が生じたのである。その手始めに決めたのが、「大事なものから捨てる」ことだった。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/