ジブリ作品の「視聴率が良い」理由…テレビに隠された「カラクリ」をご存知ですか?

高堀 冬彦 プロフィール

コアの数値はまるで違う

まず気づくのは世帯と個人全体には明確な相関性があるということ。世帯の数値が高い番組は個人全体も高い。テレビマンたちの間では「世帯の数値の約6割が個人全体の数値になる」と言われている。だから、どちらかの数値を見れば、視聴率全体の傾向が把握できる。

世帯視聴率とはテレビのある家のうち、どれくらいの家がその番組を見ていたかを示す。片や個人全体視聴率は4歳以上の人がどれくらいその番組を見たかを表す。

個人の場合、本当は性別や年齢別に細かく視聴率が調べられているが、公表される数値は個人の全体値なので、その数字の傾向は世帯と似通う。

一方、視聴者の年齢層を13~49歳に絞ったコアの数値は世帯、個人全体の傾向とまるで違うケースが目立つ。

例えば世帯ではランキング2位の『ポツンと一軒家』の場合、コアは2.4%しかない。同じ日曜午後8時台の日テレ『世界の果てまでイッテQ!』は世帯が11.5%、個人全体は8.1%だが、コアは9.0%。『一軒家』の3倍以上ある。

『世界の果てまでイッテQ!』HPより

なぜ、ここまでコアの数字に開きが出るかというと、日本の人口計約1億2600万人のうち、非コア層の50歳以上の人が約6000万人いるから。人口の約半分である。

 

この約6000万人の視聴者も対象となる世帯、個人全体と、除外されるコアでは、数値が大きく違ってくるは自明のことだ。観たい番組は世代によって異なる。

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