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8月29日 ニワトリの被害から竜巻の速度がわかる?…気象学者B・ヴォネガット誕生

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1914年の今日(8月29日)、気象学者のバーナード・ヴォネガット(Bernard Vonnegut, 1914-1997)が誕生しました。

 

アメリカのインディアナ州で祖父・父がともに建築家の家庭に生まれたヴォネガットですが、彼は父たちと異なる科学の道を選択しました。名門・マサチューセッツ工科大学で1936年に化学の学士号を、3年後の1939年には物理化学の博士号を取得しました。

その後、彼はコングロマリッド企業であるゼネラルエ・レクトリック社のニューヨークにある研究所で働き始めました。

彼はそこで人工降雨について研究し、雲の中に雨のタネを作る材料としてヨウ化銀が有用であることを発見しました。

現在でもヨウ化銀を雲の中に散布する方法は人工的に雨を降らせる主要な方法として使用されています。

また、晩年の1975年には『Chicken Plucking as Measure of Tornado Wind Speed』という論文を書いています。”plucking”は「ぐいと引き抜く」といった意味の英単語で、これを訳すと「竜巻速度測定としてのニワトリの羽の引き抜き」といった意味になります。

これは過去に存在していた「ニワトリの羽のちぎれ方によって竜巻のおおよその速度を調べられる」という研究について再考察を行ったもので、最終的に彼は「実験に使用するニワトリの健康状態やその環境によって結果が異なるので、この測定方法では竜巻速度の指標として疑わしい」と結論づけています。

この研究は1997年に、「人々を笑わせ、そして考えさせる業績」に対して贈られるイグ・ノーベル賞の気象学賞を受賞しています。

ちなみに、彼の弟は『タイタンの妖女』などの作品で知られる作家のカート・ヴォネガット(Kurt Vonnegut)です。

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